この項続く続くと言って棚上げにしているうちに、えらいドツボにはまってしまいました『まれ』。
主要登場人物のひとりで結構出番も多く、スピンオフでは事実上の主役だった二世俳優さんが逮捕ですと。罪状もあろうに強姦致傷容疑だって。嗚呼。
罪を憎んで人を憎まず、とは言いますが、罪は罪でもせめて、ホレ、万引きとかさ、酔っぱらって路上の看板蹴っ飛ばして壊したとかの「一時的に血迷った」「魔がさした」でギリ説明がつくようなやつならまだしもイメージ的にましだったのに。ゴーカンと来たもんだもの。オンナという字が3個盛っちゃってるもの。夜勤のシフト調べてたり、どう考えても計画性ありあり、手慣れた素振りありあり、「これくらいアリだ」と世の中舐めてる感ありありだものなぁ。
もうこれでいくら執行猶予付いても、実刑勤め上げて出てきても、謝罪会見しても、顔出しでの芸能界復帰は無理でしょう。同情の余地が無いのにもほどがある。たとえばあの有名男性デュオの一人とか、アイドル出身の女優さんとか、元有名野球選手が、違法薬物に手を出して常習になっていた事犯なら、いけないことだけれども「精神的に煮詰まっていたんだろう」「金銭的に羽振りがいいから悪い人が寄って来て、悪い人脈に染まったんだろう」「年端もいかない頃から華やかな世界でちやほやされて社会常識が乏しいからね」と、みんなが必死にエクスキューズを考えてくれた。
しかしこればっかりは。身も心も傷つけられた"被害者"がいるわけです。
芸能界から事実上永久追放の出演者が頻繁に顔出し声を出しているとなると『まれ』も永久お蔵入りソフトになってしまうのか。OPテーマ『希空(まれぞら)』も、くだんの容疑者が加わっていると思しき"キャストヴァージョン"は放送に使えないでしょう。2番の歌詞の一般公募までしたのに。選考で採用になった長野県の11歳と3歳の姉妹ちゃんの喜びコメントがサントラのジャケにも載ったのに。
期するものあってヒロインに挑戦しめでたく念願叶った土屋太鳳さんはじめ、この作品への出演が人生の宝、キャリアの宝になったはずの共演者にとっても、顔は出さないけれどもかかわって盛り上げた多くのスタッフやエキストラなど協力者さんたちにとっても、宝転じて"黒メモリー"になってしまった。作品に罪はないのですけれどねえ。
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