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イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

寝たら死ぬぞ!

2009-01-06 16:53:20 | CM

気がつくと、P&G洗濯洗剤“ボールド”のTVCM“吹雪の山小屋篇”に寺脇康文さん、出てますね。「ささっ寒い…」「寝ちゃダメですよー!」という台詞が、卒業された某ドラマへのオマージュというかアテツケというか(自爆)。

…いやね、ふざけてるわけじゃなく、亀去りし後の『相棒』にあまりに精彩がないと、せめて卒業後の寺脇さんに、いい劇場作品や大作ドラマの当たり役がドーンと来てほしいなと思いますね。もともと演劇畑の俳優さんで、舞台ではさっそく大きな仕事が目白押しのようですが、地方在住者にはお芝居となるとなかなか観る機会がないですし。

寺脇さんがいろんな仕事で、亀山役に拘束されていては出せなかった引き出しからどんどん花咲いていってくれれば、「これも『相棒』を卒業したからできたこと」と諦めもつこうというもの。

『仮面ライダー電王』のカイ役だった石黒英雄さんを先頭に三角形“ボールドフォーメーション”の最後の瞬間、寺脇さんだけ目がいっちゃってるのが何とも。このカット、よく見ると最後列に、おおひなたごうさんの『特殊能力アビル』の冬野村みたいな雪男もいるので、「気づいてるのオレだけ(怯)…?」という演技のうちなのかな。

カイとの「気持ちいー!」2ショットが見られついでじゃないですけど、『カブト』での山口祥行さんや、『キバ』での金山一彦さんみたいな“大人の、人間の、組織力担当”ポジションで仮面ライダーシリーズに出てくれないかしら。ライダーは基本“非成人(≒非社会人)で、間で、孤独”ですからね。パートナーシップ、チームワークと人情の人というイメージが『相棒』でしっかりついた寺脇さんなら、立場が対極だからこそサポートできる、ライダーの味方側役が似合いそう。近年モデル風イケメンキャストが定番になっているライダー世界に、長身の寺脇さんなら見劣りもなし。

「この俳優さんをもっと見たい」と思うと、つい特撮か、昼ドラに…と考え及んでしまうのは月河の悪い(のか?)癖ですが。

さて、このP&GCM、最初に録画にひっかかったのはテレビ東京の1150Lドラ枠。実は、レギュラーにしている1330~フジテレビ東海テレビ枠以上に、1月クールはLドラ『サギ師リリ子』を楽しみにしていたんです。詐欺師、ペテン師、盗賊、逃がし屋など“ウラお仕事もの”大好きだし、何より“騙すか騙されるか”というお話が好きなんですな。かつて『偽りの花園』や『美しい罠』『金色の翼』といった長尺の昼ドラを完走したのも、“偽者、なりすまし、入れ替わり”“ウラオモテ二つの顔”という側面があったからこそ。

手専門のモデルとして副収入も得る主婦リリ子(雛形あきこさん)、夫はエリート商社マンで敏腕株トレーダー、仕事柄水仕事忌避の妻の代わり炊事洗濯も喜んで引き受けてくれ、かわいいひとり娘にも恵まれていますが、モデル事務所の助平社長から全身の仕事をエサにセクハラに遭い、大事な商売道具の手に傷をつけられてしまい、しかも優しい理想の夫のはずが、実はちゃっかり不倫中、相手はリリ子の女友達。一気に逆風のリリ子に、昔失跡した父親の仲間と名乗る色っぽい女サギ師(東てる美さん)と、一味らしいとっぽい情報屋(大浦龍宇一さん)とベテランスリ(鶴田忍さん)が接近…というところで1話終了。

雛形さんにコミカルな非日常感のハジケが足りない気もしますが、今後“父譲りの詐欺の天性”開花に期待ですね。昼ドラ汁の滲み込んだ、東さん鶴田さん大浦さんチームの良きケレン味も楽しみ。

あまりお昼の子役さんには釣られないんですが、リリ子愛嬢のかりんちゃん(大和田萌さん)は、家事担当のパパが不在の日中、お客様があると、水仕事封印のママの代わりにちゃんとお茶をサービスするのがかわいい。公式の人物紹介によると、この子も先々、DNA由来のクチのうまさを発揮する模様。

 『非婚同盟』も同日5日から放送開始していますが、1話は小学6年生の由起子役・林愛夏さんが、台詞いっぱいおしゃまさんテンションで頑張ってるなで終わった感じ。あと、ママ役いとうまい子さんのふんわか浮き世離れ感がいいですね。

パパスキーで宝塚スキー、メンスマダーがひそかなコンプレックス。いかにも“中島丈博さん世界の昭和の思春期少女”。今後パパの愛人の、前の男(←アメリカ兵)との間にできた連れ子・小百合(近藤エマさん)と「男は汚い、横暴、要らない」で、例によって“女同志”の絆を結んでいくんでしょうな。

個人的には、由起子の兄で学業優秀だけどロックスキーでもあり世間知にも長けてそうな俊彦くん(本間春男さん)、小百合の異父弟で、実は由起子俊彦の異母弟でもある震五郎ちゃん(林遼威さん)の行く末が楽しみです。女たちは天下御免の強烈キャラなのに、兄や弟は常識人、癒し担当、ってことが中島脚本、多いですからね。

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2 コメント

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>>やよやよ様 (月河たびと)
2009-01-08 23:27:35
>>やよやよ様
 『ノアの方舟』限定で言えば、寺脇さん卒業が本決まりになる前から、2時間半SP用として温められていたホンだったんじゃないかなー…なんて、ムリヤリ善意に解釈しているんです。
 昨年の劇場映画の頃、卒業が既定になって、固まっていた部分から亀ちゃんの活躍部分を抜き、田畑智子さんのゲストインが決まって急造で姉川聖子をはめ込んだ結果、ああいう薄―――――いお話になっちゃったのではないかと。
 まあ、いろいろ憶測が飛び交っているようですが、マイナス思考積み重ねてもしょうがないですしね。降板した作品があからさまに尻すぼみになっては、俳優として寺脇さんも複雑な心境になるでしょうし、亀ちゃんが“生きて転出”の卒業だったことで、いつか“一時帰国”のような形で登場の目も残されたし、右京さんが再びの偏屈街道驀進する前によき新相棒に恵まれることを、併せて祈りましょうか。
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月河さま (やよやよ)
2009-01-08 10:37:55
月河さま
今更ですが明けましておめでとうございます。
今年も楽しく読ませていただいています。ほんっとに「相棒」やってくれましたね。脱力の余り、暫し逃避していました。しかし!薫ちゃん、いや寺脇さんの新たなご活躍が観られれば、それも素晴らしい事ですね。
月河さまのブログのお陰で意気消沈の状態から抜け出せそうです。これからもよろしくお願いいたします!
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