★私自身も昔の野球だが野球はやっていたので、何となく理屈は解っている。
『佐藤輝明』はスゴイと思うのだが、1点だけ『直せばいいのに』と思っているのは『明らかにボールだと思う高い球』を空振りすることである。
『佐藤輝明はなぜ「高いボール」を振るのか?』
と検索したら、こんなページが現れて佐藤輝明の打撃を解説している。
昨今の打撃理論や解説は詳しいしオモシロいので読んでみたが、
詳細に述べられている骨子だけを纏めると次のようになる。
まずは『前田教授の解説』
◆【1】打撃フォーム 打撃フォームの動作を見ていくと、基本的にしっかりと体重が後ろに残っている。 バッティングはインパクトの瞬間しか、自分のエネルギーをボールに伝えることができません。前の足が着地したときに一瞬は膝が曲がるんですが、佐藤選手は素早くはね返すことで、体の回転が速くなり、打球の強さにもつながっていると思います。
◆【2】目線と動体視力 一瞬のうちに高いところから一気に振りにいくことで、重力加速度を生かせています。ボールが見られる要因として絶対に動体視力がいいんだろうと思います。体勢を崩されてもホームランを打てるというのは、それは目でボールが見えていて、反応できているというのがあるからこその結果だと思う。
◆【3】打球速度170キロ以上を記録している。脚筋力が相当あるということと、動体視力がいいからこその数値です。
要は『筋力と動体視力』がいいということか。
★『佐藤輝明の打撃スタイルをデーターで解明』の方ではいろんなデーターが示されているが、
『明らかにボールと思われる高いボールをなぜ振るのか?』
という私の指摘にも『明確な短所』と指摘されている。
開幕から快進撃を続けるルーキー、佐藤輝明。 新人離れしたペースで本塁打を量産できる理由は、積極的にガンガン振っていくスタイル、初球からフルスウィング。
フライボール革命全盛のメジャーの打者のようで、実際にフライ打球の割合67.2%は、両リーグの規定打席到達者の中で最も高い。2位の山田哲人と比べても10%近く上回っている。
本人が「変化球に合わせる能力には自信がある」と語っていた通り、対変化球打率.306はリーグ3位で、これは鈴木誠也よりも高い。
佐藤は変化球の方が打率が高く、ストレートでも球速が150キロを超えると、なぜか打率が.263まで上昇する。
長所の裏には明確な短所も見えてくる。度の過ぎた積極性でストライクゾーンを外れるボールでもどんどん振っていくため、ボールゾーンスウィング率41.8%は両リーグワースト。
という解説である。
佐藤輝明がこんな高い『明らかにボール球』を振らなくなったら、
さらに一段と進歩すると思うのだが・・・・
★この『明らかに高めのボール球』を振らなくなったら、
佐藤輝明の三振数も減るだろうし、その結果ホームランもさらに増えると思うのだが・・・・・
私が『高めのボールは振らない方がいい』と思う理由には、
佐藤の20本のホームランはその殆どが『高め』ではなく、むしろ『低め』のボールなのである。
こんなことは『私が指摘する』までもなく解っている筈だが、
今の時期は『解っていて』そのまま『放置』しているのだろうか?
高めの球を振るということは『打ち気が勝っている』ということだと思うが、
指摘にあるように『長所と短所の裏返し』なのだろう。
そのうちに本人が気を付けて『高めのボール球』を振らなくなったら、
三振も減るだろうし、ホームランももっと増えるだろう。