金木犀、薔薇、白木蓮

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50:小谷野敦 『もてない男―恋愛論を超えて』

2006-02-24 13:11:11 | 06 本の感想
小谷野敦『もてない男―恋愛論を超えて』(ちくま新書)
★★★★☆

「もてない男」の視点から恋愛、セクシュアリティーの問題に切り込んだ一冊。
前半は結構なまなましい話で、自意識の強い人だと嫌悪するかもしれませんが、
文学作品や漫画等の身近な例を挙げて、わかりやすく書かれていておもしろい。
筆者があとがきで「『私』の出てこない文章というのが嫌で」と書いているように
頻繁に筆者の経験談と感想の入るエッセイ的な内容。
新書にありがちな堅苦しさはありません。
ブックガイドのページに、
「佐伯はどちらかというとモテそうな顔だが、作品はいい」
と書いてあるのに笑った。

コメント
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