金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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74:草野たき 『透きとおった糸をのばして』

2006-04-12 11:24:30 | 06 本の感想
草野たき『透きとおった糸をのばして』(講談社)
★★★★☆

『ハチミツドロップス』が結構好みだったので借りてきました。
講談社児童文学賞でのデビュー作。
恋愛のトラブルがきっかけで、親友に拒絶されることになった中学生の香緒。
同居人の千里ちゃんとるう子ちゃんの関係、
頼まれて参加するとこになったバンド活動を通して、
一歩踏み出していく様子が描かれる。
最初はトーン低めかな?と思ったけれど、コミカルな部分もあり、
静かにじーんとくる部分もあり。
ストレートな友情ではなく、「透きとおった糸」であるところがポイント。
中学生の頃って日常生活における恋愛の割合が大きくて、
いまなら「そんなことで……」と思えることが、
修復不可能な状態につながっちゃうのよね~と
なつかしく思い返してみたりしました。
この方の本はあと二冊出ているようなので、読むのが楽しみ。

コメント
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