金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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76:森絵都 『屋久島ジュウソウ』

2007-06-12 09:43:21 | 07 本の感想
森絵都 『屋久島ジュウソウ』(集英社)
★★☆☆☆

表題作の屋久島旅日記に、『小説すばる』連載の
旅エッセイの一部を収録。

森絵都さんのエッセイを読んだのは初めてなのだけど、
うーん……正直なところ、読むのがつらかった。
最後のほうは流し読み。
わたしが旅や紀行文に求めるものと、この本の内容が
合致していなかったのだと思う。
これを読んで「屋久島に行きたい!」と思うこともなく、
いったい何のために書かれたのかがさっぱりわからなかった。
「これから屋久島に行くので体験談を読みたい」
という人にはいいのかもしれないけど……。

旅というのは非常に個人的な経験なので、
紀行文を書くという作業には、読者に向けてかなりのサービス精神が
必要とされるのではないかと思います。
個人的な覚え書きや日記ならともかく、
商品としておもしろいものとなるとかなり難しい気がする。

コメント (2)
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