金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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103:杉浦由美子 『腐女子化する世界』

2007-08-16 08:01:14 | 07 本の感想
杉浦由美子『腐女子化する世界―東池袋のオタク女子たち (中公新書ラクレ)』(中公新書ラクレ)
★★★☆☆

某家のインテリパパの書斎になぜか置いてあったのを、
その場で読了。
ずらりと並んだ新書の中で異彩を放っておりました。
パパ……アエラ読んで興味持っちゃった??

新書であるということを意識しすぎているのか、
「腐女子」の世界と「格差社会」の結びつけ方が
強引だなあとも思うのだけど、おもしろく読めました。
サブカル論って、真面目に受け取らずに楽しむものだって
気がする。
一般化して分析するのがすごく難しいだろうから。

腐女子の皆さんに限らず、オタクな人々の「好き!」だけに支えられた
創作活動のエネルギーには脱帽です。
以前お仕事で、同人活動をしている方を知って、
それをきっかけにいろんなサイトを見たけれど、
なんだかまぶしかった。
一部の人はプロになっていくけれど、多くの人はただ好きなだけで、
技術を磨いて、書いて、描いて、公表するんだもんなあ……。
「作ったらお金がもらえる」のが前提だと思っていて、
結果に結びつかないものを作ることが
ほとんどなくなってしまったわたし……反省。

コメント
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