金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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44:村上龍 『半島を出よ<上>』

2009-10-20 05:13:57 | 09 本の感想
村上龍『半島を出よ〈上〉』 (幻冬舎文庫)
★★★★★

経済危機を発端に、疲弊し、国際社会で孤立を深める
近未来の日本。
あるとき、北朝鮮から日本へ潜入した9人の武装コマンドが、
福岡ドームを占拠した。
北朝鮮の「反乱軍」を名乗る彼らは、福岡の封鎖を要求し、
二時間後に到着した約五百名の特殊部隊とともに、
福岡市中心部を制圧し、福岡の独立を要求する。
日本政府はなすすべもなく、福岡を切り捨てにかかるが……

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下巻で肩透かしを食らわされる可能性もあるのだけど、
先へ先へと読み進めたくて気がせいた。
はやく下巻が読みた~い!

これが現実に起こったら、本当に日本は
こういう対応をしちゃうんじゃないか……と思わせる。
「こうなっても不思議ではない」と思わせる日本社会の
閉塞感とか倦怠感をうまくとらえている。
村上龍、あちこちで日本を憂いているだけのことはある。

しかし、これを読むとおそろしくて投資ができないよ

そしていつものことながら、カタカナで表記されている
北朝鮮の登場人物はだれがだれだかさっぱり覚えられない。
コメント
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