松浦弥太郎『今日もていねいに。』(PHP研究所)
★★★☆☆
近所の本屋さんに、この人の本がまとまって置いてあるコーナーがあって、
いったい何者なんだろうと思ってたんだけど、
『暮しの手帖』の編集長なんだそうだ。
なんか……本当にこの文章の通りなら、この人、聖人君子じゃない??
著者名を隠して、一人称を「私」にしたら、多くの人は
まったく違和感なく女性の文章だと思ってしまうのではないかしら……
というくらい、女性的な文章だというのもあるんだけど、
大橋芳子『エプロンメモ』と雰囲気が似ている気がする。
押しつけがましい書き方はしていないものの、
『エプロンメモ』の「~してごらんなさい」口調と相通ずるものがある。
嫌いじゃないんだけど、わたしには高潔すぎる世界だ。
しかし、ドキッ!とさせられる言葉もいくつかあった。
「『あんなことをやりたい』と、いろいろ話す人はいますが、
一向に手がけている気配がないと評論家になってしまいます。
思って、考えて、人に喋り、何も始めないうちに結論を出してしまうようになるのです。」(p.31)
これはまさにわたしのことか……。
有言不実行になるのは嫌だから、人には言わないけれども、
結局「やるやる詐欺」であることに変わりはないのかも。
★★★☆☆
近所の本屋さんに、この人の本がまとまって置いてあるコーナーがあって、
いったい何者なんだろうと思ってたんだけど、
『暮しの手帖』の編集長なんだそうだ。
なんか……本当にこの文章の通りなら、この人、聖人君子じゃない??
著者名を隠して、一人称を「私」にしたら、多くの人は
まったく違和感なく女性の文章だと思ってしまうのではないかしら……
というくらい、女性的な文章だというのもあるんだけど、
大橋芳子『エプロンメモ』と雰囲気が似ている気がする。
押しつけがましい書き方はしていないものの、
『エプロンメモ』の「~してごらんなさい」口調と相通ずるものがある。
嫌いじゃないんだけど、わたしには高潔すぎる世界だ。
しかし、ドキッ!とさせられる言葉もいくつかあった。
「『あんなことをやりたい』と、いろいろ話す人はいますが、
一向に手がけている気配がないと評論家になってしまいます。
思って、考えて、人に喋り、何も始めないうちに結論を出してしまうようになるのです。」(p.31)
これはまさにわたしのことか……。
有言不実行になるのは嫌だから、人には言わないけれども、
結局「やるやる詐欺」であることに変わりはないのかも。