金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

223:篠綾子 『藤原定家謎合秘帖 華やかなる弔歌』

2019-12-20 14:54:22 | 19 本の感想
篠綾子『藤原定家●謎合秘帖 華やかなる弔歌』(角川文庫)
★★★☆☆3.5

【Amazonの内容紹介】

後鳥羽上皇から勅撰和歌集の六人の撰者の一人に
任命された藤原定家。
そこにある日、歌神と名乗る者から脅迫文が届く。
曰く、ただちに和歌所を閉じよ。
さもなくば、当代の六歌仙を一人ずつ死に至らしめる―
これは後鳥羽上皇への挑戦状なのか。
当代六歌仙とは誰を指すのか。
そして、歌神の正体は一体!?
次々舞い込む弔歌と相次ぐ歌人の死。
事件の真相に迫る為、定家は長覚の力を借りて再び謎解きに挑む!

*********************************************

すぐに続編を読んだということは、やっぱりわたしは
この作品が好きなんだよね……
絶賛できないんだけど、好きなんだよ。

真相に「そうだったのか!!」感がなく、
「その結論から考えて、そういう手段をとる必然性なくない??」
という疑問は今回も解消されないんだけど、
前作よりはもやもやが残らない。

ちゃんと和歌所での仕事を描いていて、
妹と通具の関係など定家周辺の人間関係を踏まえた
エピソードも織り込まれ、そこは満足。

自分は六歌仙の誰になぞらえられるのか、やきもきしたり
不満に思ったりする定家がおもしろい(妻とのやり取りに笑った)。
そして、すでに亡くなっているというのに、
式子さまへの言及の多さときたら。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大分覚え書き4 日田・男池湧水群

2019-12-20 07:29:57 | おでかけの記


湯布院散策もほどほどに、
次は車で日田の豆田町へ。
ここも城下町で、
江戸時代中期からは天領だったとのこと。

近くに市営駐車場がいくつかあり、
無料だったり安かったりで、とてもいい。

目的は「赤司日田羊羹本舗」。
特別に羊羹が好きというわけじゃないのだけど、
「今までに食べた羊羹の中でいちばんおいしい」
という感想を目にしたため。

有名らしく、お店はにぎわっていた。
羊羹の外側が糖化してしゃりしゃりしているのが好き。

豆田町は
羊羹・醤油・味噌・酒・焼き物・下駄……と
お土産も豊富。
店がたくさん並んでいて、明るく賑やか。
店員さんも全体的にサービス精神旺盛だ。
わたしたちは食べなかったけど、
ご当地めしとして「日田やきそば」もあるみたい。


さて、このあたりになると
撮るのが面倒くさくなってきたらしく、
写真があまり残っていない。

日田から長い長い道のりを車で走り、
由布市の黒岳にある男池湧水群へ。







熊本も大分も、阿蘇山のふもとなので
湧き水が豊からしい。
男池もその湧水の一つ。
水が青く澄んでいて、夏に来たらとても気持ちがよさそう。
オフシーズンなので、他に1組しか見かけなかったけれど、
夏にはそれなりに人がやってくるらしく、
わずかながら店もあった(当然、今は閉まっている)。

しかし、ちょうど三毛別羆事件の話をしていたので
人のいない山の中が怖い……。

竹田湧水群に行きたかったのだけど、
時間の都合で今回は断念。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする