篠綾子『藤原定家●謎合秘帖 華やかなる弔歌』(角川文庫)
★★★☆☆3.5
【Amazonの内容紹介】
後鳥羽上皇から勅撰和歌集の六人の撰者の一人に
任命された藤原定家。
そこにある日、歌神と名乗る者から脅迫文が届く。
曰く、ただちに和歌所を閉じよ。
さもなくば、当代の六歌仙を一人ずつ死に至らしめる―
これは後鳥羽上皇への挑戦状なのか。
当代六歌仙とは誰を指すのか。
そして、歌神の正体は一体!?
次々舞い込む弔歌と相次ぐ歌人の死。
事件の真相に迫る為、定家は長覚の力を借りて再び謎解きに挑む!
*********************************************
すぐに続編を読んだということは、やっぱりわたしは
この作品が好きなんだよね……
絶賛できないんだけど、好きなんだよ。
真相に「そうだったのか!!」感がなく、
「その結論から考えて、そういう手段をとる必然性なくない??」
という疑問は今回も解消されないんだけど、
前作よりはもやもやが残らない。
ちゃんと和歌所での仕事を描いていて、
妹と通具の関係など定家周辺の人間関係を踏まえた
エピソードも織り込まれ、そこは満足。
自分は六歌仙の誰になぞらえられるのか、やきもきしたり
不満に思ったりする定家がおもしろい(妻とのやり取りに笑った)。
そして、すでに亡くなっているというのに、
式子さまへの言及の多さときたら。
★★★☆☆3.5
【Amazonの内容紹介】
後鳥羽上皇から勅撰和歌集の六人の撰者の一人に
任命された藤原定家。
そこにある日、歌神と名乗る者から脅迫文が届く。
曰く、ただちに和歌所を閉じよ。
さもなくば、当代の六歌仙を一人ずつ死に至らしめる―
これは後鳥羽上皇への挑戦状なのか。
当代六歌仙とは誰を指すのか。
そして、歌神の正体は一体!?
次々舞い込む弔歌と相次ぐ歌人の死。
事件の真相に迫る為、定家は長覚の力を借りて再び謎解きに挑む!
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すぐに続編を読んだということは、やっぱりわたしは
この作品が好きなんだよね……
絶賛できないんだけど、好きなんだよ。
真相に「そうだったのか!!」感がなく、
「その結論から考えて、そういう手段をとる必然性なくない??」
という疑問は今回も解消されないんだけど、
前作よりはもやもやが残らない。
ちゃんと和歌所での仕事を描いていて、
妹と通具の関係など定家周辺の人間関係を踏まえた
エピソードも織り込まれ、そこは満足。
自分は六歌仙の誰になぞらえられるのか、やきもきしたり
不満に思ったりする定家がおもしろい(妻とのやり取りに笑った)。
そして、すでに亡くなっているというのに、
式子さまへの言及の多さときたら。