西加奈子『さくら』(小学館)
★★★☆☆
愛し合う両親にヒーローのような兄、平凡なぼくと
美しい妹、犬のさくら。
幸福な家族に降りかかる不幸と、そこから立ち直るまでの
軌跡を描く家族小説。
高山なおみさんの『日々ごはん』で紹介されていたもの。
犬が出てくる話だというのは知っていたので、
愛犬をめぐる感動ストーリーとかだったらどうしよう……
(動物好きなわけではないので)と思っていたのだけど、
想像していたのとはまったく違う話でした。
むしろなんでタイトルが犬の名前なんだ、ってくらいの。
前半だけだったら★4.5。
光るエピソードもあって、かなりおもしろく読めました。
後半に来て、一気に気持ちが醒めてしまった。
いくらなんでも詰め込みすぎじゃないだろうか……。
なんだかいかにも作り物めいたテレビドラマっぽい。
ほろりと来るようなラストも、それで魅力半減してしまった感じ。
本をよく読む人にはおすすめできないなあ~。
あと、連発される「しかと」のひらがな遣いと、
ある少女漫画を連想させる犬のしゃべり方が気になって
仕方ありませんでした。
前半が好きだっただけに、残念!
★★★☆☆
愛し合う両親にヒーローのような兄、平凡なぼくと
美しい妹、犬のさくら。
幸福な家族に降りかかる不幸と、そこから立ち直るまでの
軌跡を描く家族小説。
高山なおみさんの『日々ごはん』で紹介されていたもの。
犬が出てくる話だというのは知っていたので、
愛犬をめぐる感動ストーリーとかだったらどうしよう……
(動物好きなわけではないので)と思っていたのだけど、
想像していたのとはまったく違う話でした。
むしろなんでタイトルが犬の名前なんだ、ってくらいの。
前半だけだったら★4.5。
光るエピソードもあって、かなりおもしろく読めました。
後半に来て、一気に気持ちが醒めてしまった。
いくらなんでも詰め込みすぎじゃないだろうか……。
なんだかいかにも作り物めいたテレビドラマっぽい。
ほろりと来るようなラストも、それで魅力半減してしまった感じ。
本をよく読む人にはおすすめできないなあ~。
あと、連発される「しかと」のひらがな遣いと、
ある少女漫画を連想させる犬のしゃべり方が気になって
仕方ありませんでした。
前半が好きだっただけに、残念!