
北京・西安旅行3日目、天安門をくぐると、そこは故宮への入口でした。
右手には大きなトーテンポールのようなものが。そして正面には天安門と同じような造りの門と城壁が見えています。そこが故宮への入口のようです。
故宮への入口で記念撮影。
ガイドの人から故宮の大きさや歴史などの説明を聞きます。
故宮、昔は紫禁城、現在の正式名は故宮博物院。南北の長さ961m、東西の幅753m、面積は約725000m²。正面は南側からの入口となる午門。この日は新年の休日で観光客がたくさん来ていました。
因みに、映画「ラストエンペラー」で生母の死を知った溥儀が外に出ようとして陳凱歌の演じる門番に止められたり、溥儀に紫禁城から追放された宦官達が居たのもこの場所である。
南側の入口の門である午門をくぐると、またまた広いスペースに出ました。
正面中央は太和門
パノラマ写真(写真をクリック)
またまた中国4千年のスケールの大きさを感じます。
太和門に向かう途中に橋がかかっています。
太和門
外朝の正門。明代の名称は皇極門。紫禁城を居城とした明朝の歴代皇帝は、ここで政務を執った。
紫禁城の北半分は皇帝や皇后、家臣たちのプライベートなエリアで内廷と呼ばれ
南側半分が政治や外交を行うエリアで外朝と呼ばれる
獅子像 : 太和門の両側にいる青銅の像は如何にこの門が権威ある建物なのかを表している。
太和門をくぐると、またまた広い中庭に出ました。またまた同じような造りです。
正面奥が太和殿。 まさにラストエンペラーの映画に出てきたところ。
太和殿 外朝の三大殿の正殿。
明・清両王朝の歴代皇帝の即位式や皇帝の誕生日、結婚、それに元旦や冬至などを祝う時と重要な朝会、筵宴、出征、そして皇帝の葬儀など宮廷の重大な式典を行った最も重要な建物である。
式典が行われるときには、太和殿前の広場に官吏たちがずらっと並び、全員で三跪九叩頭の礼を行った。
ラストエンペラーでも、この風景は、よく出てきました。
太和殿の中には中央に玉座
太和殿を左右から見た景色
屋根の上の装飾 仙人を先頭に獅子や想像上の動物が飾られています。
美しい装飾です。 天壇公園の建物でも同じような装飾でした。
大きな金属製の釜があちらこちらにあります。 これは防火用水。 火事に備えて水を入れておく入れ物です。下に石の台が置いてあって隙間があるのです。これは冬北京は極寒で水が凍ってしまうので下から火を焚いて凍らないようにする為のかまどになっています。
右が太和殿、中央が中和殿、左が保和殿と紫禁城の中央のラインに並んでいます。
中和殿は太和殿の後ろ側にあり、式典が太和殿で行われる直前に皇帝が大臣らから祝辞を受け、一旦、休憩をした場所。この中和殿、数ある紫禁城にある建物の中で唯一、正方形の形をしているのが特徴。
保和殿は中和殿の後ろ側にあり、式典が太和殿で行われる直前に皇帝が更衣をした場所。 乾隆帝以来、皇帝臨席の下、官吏採用試験である文科挙の最終試験である殿試が、ここで行われた。
中和殿の中 皇帝が一休みしたところ
保和殿の中
紫禁城は南の天安門から北側まで中央のラインに主な建物がきれいに並んでいます。 政治や外交で使われたゾーン=外朝エリアはこの建物までですが、さらに奥に続きます。