「金城町の石畳」は首里王朝時代の主要道路であった「真珠道」の一部。
日本の道100選にも指定されているらしい。
石垣と石畳がとても情緒のある小道だがかなり険しい。
どこまでも下って行きたかったのだが子どもたちのブーイングが・・
ここは子連れには厳しいかも。
石畳の石は芋を真二つに切り、平らの部分を上に、半丸の方を下にして土床にねかせたように敷かれている。
この石は全て貴重な琉球石灰岩で出来ているという。
一見何の変哲もないこの石畳が約500年もの間、幾多の風雨や戦乱にもめげず今日まで耐えてきた。
首里金城村屋。
平成8年に建てられた集会所で、シーサーを載せた赤瓦屋根に雨端がある典型的な沖縄の村屋になっている。
観光客の休憩所として開放されている。
名護のネオパークの後、昼食に訪れた店「百年の家 大家」
入り口の門のところでは大胆な色彩の迫力のシーサーが迎えてくれる。
ここ「大家」は築100年の古民家を三棟連ねた店構え。
ここはオープンになった飲食スペース。
小さな滝が流れ、自然な感じに手入れされた庭との一体感が味わえそうな素敵なところだ。
私たちは奥の又違った雰囲気の部屋へ案内される。
ここからも池のある庭などが見渡せていい感じ。
右手は明治34年に建てられた安里家の住居だった建物を移築したもの。
この安里家の縁側からは一面のパイナップル畑が望める。
真ん中の家は元々この地にあった100年前のもの。
この土地の傾斜を生かして階段、渡り廊下などがあり、さらに上にも離れの間や部屋があって、どこもすごくいい雰囲気を醸し出している。
沖縄そばにジューシー(炊き込みご飯)、小鉢付きの定食。
建物三棟が連なる贅沢な造り、自然と一体化したお店の雰囲気、部屋からの景色と沖縄を十二分に感じさせてくれるこのお店に大満足!でした~
名護市庁舎はピンク色のレンガと56体のシーサーが各階の外壁に取り付けられているとてもユニークな外観。
58号線沿いに見えるのだがここは車を止めてゆっくり鑑賞。
スロープやテラスが外へ張り出す感じでとてもゆったりとした沖縄らしい造り。
各階に取り付けられているシーサーも姿形が一つづつ違うようだ。
市役所へ入って案内係の方に建物について少し話を伺う。
この建物は昭和54年築の結構新しい建物で、設計は沖縄の人ではなく当時コンペで優勝した東京の方が建てられたものだそう。
建物の素材は全て沖縄県産のものが使われているという。
自然の通気孔を利用して扉を開け放ち、正面玄関を持たず、どこからでも入ってこれるような風通しのよい市役所、ということで設計されたそう。
しかし、パソコンなどのOA機器の普及で熱がこもりがちになった為2000年からクーラーが導入されたという。
でもこの暑い沖縄で2000年までクーラーなしでやってたなんてすごい・・
よっぽどこの建物の造りがよかったのかなあ??
以前、通気孔になっていた部分にクーラーが設置されている。
この建物の四方へ手を伸ばしたようなデザインは沖縄のアシャギ(離れ座敷)をイメージしていて、そこが人々が集うコミュニティの場になればという思いが込められているという。
建物の周りにはこんな少し屋根の付いたスペースがたくさんあり、ちょっとゆっくりできそうな雰囲気がある。
出来た当時はどこからでも市民が入って来れるように特に正面玄関が設けられてなかったそうだが、待ち合わせなどで入り口、というのが分かりにくくて困るという意見などがあり、最近になって設けられた正面玄関。この名護市役所、などの文字もその時に初めて入れられたという。
クーラー導入と同時につけられたドアには沖縄のやきものの取っ手が。
外の床にはこんなきれいな石がはめ込まれた装飾なども。
ふと上を見上げると色とりどりの琉球ガラスがはめられた庇。
あちこちに遊び心のある素敵な市役所。
設計者は東京の人だそうだが沖縄の風土や土地柄をよく考えて造られた建物だなあ~と感動!!
本部の静かな山の中にあるカフェ、「やちむん喫茶シーサー園」
瀬底島で泳いだ後、うねうねと山道を上がりようやく現れたカフェでお茶タイム。
シーサー園というだけあって、屋根の上にはシーサーがたくさん。
屋根の上のシーサーが見渡せる2階席がおすすめだそう。
私たちが行った時は2階が満席だったので1階のこのコーナーで休む。
窓は開け放たれ、自然の風が行き来し、すごく涼しく、落ち着く~
外のギラギラした暑さがうそのよう・・
ここでしばらくゆったりとした時間を過ごす。
コーナーのディスプレイもシーサー関連が多くて楽しい。
やちむんの販売も。
フレッシュゴーヤージュースとちんぴん。
ここのゴーヤージュースはカルピス割りだがカルピス割も意外と美味しい!
ちんぴんは黒糖を生地に練りこみクレープ状に焼いたものだがこの黒糖の甘みがすご~く美味しかった。
黒糖ぜんざいもgood!
庭には少し散歩道もあり。
離れもあるようだ。
ここはこの旅で旦那が一番気に入った場所だったようだ。
本部の美ら海水族館のすぐ近く、本部半島の先端には沖縄らしい風景「備瀬のフクギ並木」がある。
約250戸ある家々を覆うようにフクギ並木が続いている。
フクギというのは防風林で海岸沿いの集落を台風から守ってきた。
葉っぱは肉厚で丈夫そう・・なるほどこれなら風に負けなさそう。
最初出ていた順路表示を途中から見失い、道に迷う・・
かなり遠くまで歩いて来ていたみたい。
ほぼ人けのない集落だがなんとか人を見つけ道を聞きながらもとの場所へ戻る。
もう汗だく~~
早朝なのに暑すぎ!
並木道の間にはポツポツと昔ながらの民家が。
沖縄でよく見かける「石敢當」は魔よけ。
並木道の中にこんなオブジェ?が・・
ハイビスカスの花もあちこちに。
周りの緑にとてもよく映える赤。
中村家住宅からすぐ近くの世界遺産となっている「中城城跡」へ。
琉球が海外交易で栄えていた14~15世紀に、名築城家としても名高い武将・護佐丸によって築かれその居城にもなった。
160mの石灰岩の丘に建つ城は美しいアーチ門と石積み技法の異なる総石垣の六つの郭からできている。
こちらは東の方角に向かって建てられた裏門。
石垣が優美な曲線を描く。
中城城には野面積み、布積み(豆腐積み)、あいかた積み(亀甲乱れ積み)の三種類の石積みがある。こちらは布積みで積まれた一の郭の城壁。
ここからの眺めもすばらしい~~
西の方角に向けて建てられた正門。
「中村家住宅」(重要文化財)は約280年前の豪農の屋敷。
琉球王朝時代に建てられ、戦前の沖縄の住居建築の特色を全て備えている建物。
ということで私的には最も楽しみにしていたスポット。
琉球石灰岩でできたこの塀はヒンプンといって門の内外との仕切りで外から直接母屋が見通せないようにした目隠しの役割をしている。
ウフヤ(母屋)は一番座(客間)、二番座(仏間)、三番座(居間)となっていて畳間は全て6畳かそれ以下で、当時の農民にはその大きさしか許されていなかったという。
屋根は本瓦ぶき、漆喰塗りで屋根の上に魔よけのシーサーをおいている。
石垣の内側には防風林の役割を果たすフクギが植えられ台風に備えている。
井戸とメーヌヤー(家畜小屋兼納屋)
家の周りの散策路を上がっていくと中村家の屋根が見渡せる。
この赤瓦が連なる景色はなんとも言えず美しい~
アシャギ(離れ座敷)は客の宿泊所。
サトウキビを圧搾する機械が。
この赤い瓦はほんとに見飽きることがない・・
沖縄ならではの色鮮やかな魚が並ぶ市場。
お店のおばちゃんは記念写真を撮っていってね~、と言ってくれるが・・
豚の鼻血が生々しい~~
ゴーヤージュースはりんご入りで程よく甘く、ほんのり苦味も効いててなかなか癖になりそうな味わい!
米を粥状に発酵させて作ったとかいう「ミキ」や「玄米」という飲み物も。
お粥が苦手な私にはちょい気持ち悪い・・
食べてみたいと思っていたスナックパイン。
底を切り落として、手で一つづつポロポロともいで食べる。
これは甘い!最後には芯まで食べれてしまう。
普通のパイナップルと違って葉っぱに細かいギザギザがついている。
後日、早朝に訪れた農連市場。
こちらは公設市場とは違って地元密着のさらにディープな市場。
美味しそうな沖縄らしいお惣菜の数々。
島豆腐を売るお店も。
ほ、欲し~い!
でもどう考えてもこれを今日一日保存するのは難しそう・・
沖縄そばも・・
これは絶対美味しいから買っていってとおばちゃん、
保冷剤もつけてあげるから、と説得されて買ってしまった~
三泊四日の沖縄の旅、完全燃焼して帰ってきました~
旅行記も作りますがこちらのブログにも写真を少しづつアップします。
沖縄ではやきもののことをやちむんと言う。
那覇の公設市場の近く、やちむんの里、壷屋通りを歩く。
久しぶりの窯元の町歩きにワクワク!!(私だけ?!)
陶器でできた案内板。
沖縄県の文化財、南窯(フェーヌカマ)は琉球石灰岩と赤瓦が用いられている。
風情のある路地裏歩きを楽しむ。
2002年の新たに国の重要文化財に指定された「新垣家」は伝統的な陶工住宅。
こちらの住宅は現在も住人の方が住まわれている。
自分の住んでる住宅が重要文化財で他人に見に来られるってどんな感じだろうか??
新垣家の中にある東窯。
屋根の上ではシーサーが見守っている。
それぞれのお店の趣向を凝らした看板などを見るのもとても楽しい~!
毎年の恒例の夏旅行は友人家族と一緒に。
この夏は両家合意の元、沖縄へ行くことが決定~
我が家では沖縄は3年ぶりの2度目でいつかリピートしたいと願っていたところでした。
もう1ヶ月を切ったのでいつものごとく図書館から沖縄本を借りてきて計画も着々と・・
先日は「ひめゆりの塔」のビデオを借りてきて一家で鑑賞会を開き沖縄と戦争のことを少し学ぶ。
食のバイブルはうまひゃひゃさぬきうどんでもおなじみのさとなおの「胃袋で感じた沖縄」「沖縄上手な旅ごはん」で決まり!
そして昔、読んでいた柳宗悦の「琉球の富」というエッセイを読み返してみた。
沖縄の伝統的な瓦屋根に始まり、やきものの壺屋焼、染物の紅型、生活に根付いた音楽、舞踊、その他・・
沖縄が自然にも恵まれいかに文化や芸術に豊かなところであるか、ということを再認識でき、そんな伝統芸術を今回はじっくり見ていきたいな~と楽しみが膨らんでゆくのでした。