備前から日生へやって来た。
日生は十数年前に一時期、家族ではまって、カキオコを食べに来たり、鹿久居島で古代体験したりと度々訪れていたところで、
その時に見つけたお気に入りのBIZEN中南米美術館へ久しぶりにやってきた。
美術館の外壁は、備前焼のタイルでびっしりと覆い尽くされている。
この日は企画展「おしゃべりな土器たち」展が開催中。
こちらの美術館では古代アメリカ大陸で紀元前4千年前から16世紀にかけて出土した土器や土偶、石彫などが収蔵されていて、
それらの器類は、人の顔だったり、動物を象ったものだったりと、ユニークで興味を惹かれるものが多い。
以前には、思わず影響を受けて、猫鉢や人面鉢を作ったことが。
このほのぼのとした雰囲気の蓋付壺は、骨壷だそう。
こちらは、猫型の香炉。
イグアナ付き香炉は、かなり緻密な造形で、イグアナの体のブツブツが、器本体にも模様として入っていて、デザインも素敵。
こちらは、神様に捧げるチチャというお酒を入れると、不思議な音が鳴る、「笛吹きボトル」といわれるもの。
内部が二重構造になっていて、お酒を入れて揺らすとその圧力で音が鳴るという。
今から三千年も前に生まれたとは、、
可愛い双子の笛吹きボトル。
ボトルは一室〜四室に分かれてるものまで。
館長さんによる、笛吹きボトルの実演もあり、オカリナのような音色を聴かせて頂いた。
彩色されたボトルも。
動物型の笛吹きボトル。鳥のボトルもあった。
2階の展示室へ。
これはフクロウ?!
何これ、可愛い~
両脇に猫を従えた人。
還元焼成で焼かれた黒色の土器。
壺から手足がにょっきりと出ている人型の壺。
ろうけつ染めの要領で彩色された壺もカラフルでモダン。
なまずの上に乗るアルマジロだとか。
面白いなあ。
輪っかになってるのは紐を通して携帯するためのものだそう。
いちいち顔や人型になってるのが興味深い。
忍者みたいな恰好の壺も。
片膝ついてる人。
コウモリのような動物が描かれた壺に、壺を担いだネズミ?が立つ。
この美術館のキャラクター、ペッカリーは、古代のヘソイノシシをモチーフに紀元前1000年~前100年につくられた土偶だそう。
おとぼけ顔とこの体勢が気になる。
まだまだ興味深い人面、動物面壺の類がたくさんあって、堪能できた。
この後はもう1軒行きたい美術館があったので、海をチラ見しながら本数の少ない電車に慌てて飛び乗り、姫路へ向かった。