竹林民宿を後にし、二日目は朝一でフェリーで小豆島へ渡った。
小豆島にはいろいろと特産物があるが、そのうちの一つ、醤油は四百年の歴史があり日本四大産地のひとつで明治の最盛期には約四百軒の醤油醸造所があったとか。
今でも二十軒以上の醤油蔵やつくだ煮工場が軒を連ねていて、醤(ひしお)の郷には醤油蔵など約90軒の登録有形文化財と12軒の近代化産業遺産が集まっているのだそう。
こんな小さな島に今も20軒以上も醤油屋さんがあるとは驚き・・
その醤の郷の中のヤマロク醤油へやってきた。
ここのもろみ蔵が大迫力ですごかった~
100年ほど前の明治初期に建てられたという登録有形文化財となっているもろみ蔵は木造の平屋建て、壁は土壁でできていて、大きな杉樽がずらりと並び壮観~
独特な醤油のにおいが鼻をつく。
土壁や杉樽には数百種類の醤油菌が住みついているのだそう。
乳酸菌や酵母菌などが暮らしている杉樽の表面は
見た目、腐って?て今にも朽ち果てそうな感じなのだけど、まだ後100年はもつ、と言われてるそう。
この杉の大樽を造れる職人はもう日本にはたった一人、大阪の堺にしかいないとか。
はしご階段を上って樽を上から見せていただいた。
微妙に色合いが違う樽の中、醸造期間が長いものほど黒くなっている。
2年ほど寝かせた醤油の色合い。
まだ少し茶色味を帯びている。二年ものは香りが良く、四年醸造のものは味にコクがあるという。
こちらではその二種類をミックスさせてそれぞれのよいところを引き出す醤油造りをされているそう。
醤油蔵を見学させていただいた後は、ここの醤油を使った醤油スィーツを食べてみることに。
醤油アイスと醤油冷凍プリン。
醤油アイスにはこちらの四年醸造の鶴醤というコクのある醤油をかけて食べるとキャラメル?のような味わいに。
私はおすすめと言われた醤油ワッフルを。
こちらの醤油を練り込んだ生地を使ったワッフルを七輪で香ばしく焼いて、黒豆のシロップをかけて頂いた。
こちらはマルキン醤油の明治40年創業当時に建てられた天然醸造蔵。
マルキン醤油の15号もろみ蔵は大正12年建設の鉄筋コンクリート造りで、和の醤油蔵が多い中、○に金のロゴにアールデコ風の意匠が斬新だった。
昔は村に一つは必ずあったものです。
子供の頃に友達の家の近所に醤油醸造蔵が
あって「くっさいなぁ~」とか言うてました。
バチアタリな少年でしたなぁ・・・・
キッコーマンのせいで美味しい醤油に鈍感になった日本人ですなぁ・・・
醤油菌のにおい、独特ですよね。
でもこの菌のおかげでい醤油が生み出されるんですね~
今にも朽ち果てそうなこの杉樽の菌がそんな重要な役割をしてるとは~と。
スーパーで売られてる醤油はせいぜい数カ月の熟成期間だそうですが
それに比べるとここのは二年や四年と気の遠くなるような時間、この蔵で熟成されるんだなあと思いました。
昔はどこでもこんな風にじっくり時間かけて作ってたんでしょうか。