『エジソンズ・ゲーム』を劇場へ見に行く。
原題は『THE CURRENT WAR』(電流戦争)。
全然違う。
正直なところ、この映画はタイトルの時点で悩ましい。
ハッキリ言おう、この映画のエジソンは寧ろ敵役。
歴史に名を残すのを避けたウェスティンハウス、そしてテスラを取り上げた物語と称した方がいい。
この映画で掘り下げられるのは、年少者用の伝記ではまず書かれない、エジソンの暗部。
自分が推し進める直流電流で覇権を得るべく、死刑囚の電気椅子に、ライバルの用いる交流を使わせたという逸話だ。
偉人と讃えられる人物も、俗人と変わらない人間性を持ってるという話のわけだが。
予告編で予想してたより、ずっと雰囲気は暗かく、気持ちは沈んだ。
ただ、この映画の救いはラストシーン。
エジソンこそが「映画」の基礎を作り上げた事を、観客の私たちは忘れてはならない。
ネットで動画を見れるのも、彼のおかげなのです。
それでは。また次回。