『<香り>はなぜ脳に効くのか』(by塩田清二)、読了。
調べ物のため、時には小説じゃないのも手に取る。
気になった事は調べ尽くさないと収まらないのが我が信条。
きっかけは、実写版シティーハンターに登場した「惚れ薬の香水」
という、まるでSCPオブジェクトめいたアイテム。
因みに、当のSCPオブジェクトに、ほぼ同じ物が既にあります。
(SCP-CN-112(魅力的な香水)(※未邦訳))
無論、リアルとフィクションは区別すべきなのは当然。
ただし、この度読んだ新書にもあるように、
嗅覚が生物の心身を御するのは、決してオカルトではない。
生物の五感の内で嗅覚は、脳の感情や意欲に直接作用する、最も原始的な感覚なのだ。
少なくとも2012年時点での最先端科学では、
植物から得た精油(アロマ)の効能は、
具体的なエビデンスが集まりつつある最中だという。
因みに「アロマセラピー」という語を創造したのは、
ルネ・モーリス・ガットフォゼというフランスの化学者。
フランスやベルギーでは、アロマは医療行為として認められているそうだ。
実際にアロマを利用する際、注意するべきは、
天然の成分を用いる事。合成香料では意味がない。
しかしながら、正確な知識に基づけば、柑橘類なら抗鬱、
ラベンダーなら鎮静、ティートリーやユーカリなら抗アレルギーなど、
様々な効果を期待できる。
今度の春には試してみようか。花粉症に。
それでは。また次回。