『時の門』(ロバート・A・ハインライン)、読了。
恥ずかしながら、初読である。
1940~50年代に書かれた、全7話の短編集。
時間移動ものを語るなら、この表題作の『時の門』は、
元祖として外せないそうで。
読んでみると確かに、何人もの「自分自身」が入れ替わり立ち替わり登場し、
「時の輪」が綺麗に閉じる様は見事だった。
この理屈を分かりやすく魅せてくれた、
藤子作品あたりに、私たちの世代は感謝せねばならんなあ。
ただ、この『時の門』含め、読んでいて憂鬱になる作品が多かったのも事実。
『金魚鉢』なんてもう完全に絶望するしかない世界観。
『幼年期の終わり』に近い物を感じた。
『夢魔計画』も原爆ネタが主軸である事自体、読んでいて辛かった。
逆に『地球の脅威』は、(こんなタイトルで)素直な作りの青春もの。
私としては、これが一番好み。
ところで、解説文にもあったが、
確かに私の世代は「計算尺」というアイテムを知らない。
つまり、計算ソフトをアナログでこなしてたって事ですよね。
昔の人は偉大だ。
それでは。また次回。
恥ずかしながら、初読である。
1940~50年代に書かれた、全7話の短編集。
時間移動ものを語るなら、この表題作の『時の門』は、
元祖として外せないそうで。
読んでみると確かに、何人もの「自分自身」が入れ替わり立ち替わり登場し、
「時の輪」が綺麗に閉じる様は見事だった。
この理屈を分かりやすく魅せてくれた、
藤子作品あたりに、私たちの世代は感謝せねばならんなあ。
ただ、この『時の門』含め、読んでいて憂鬱になる作品が多かったのも事実。
『金魚鉢』なんてもう完全に絶望するしかない世界観。
『幼年期の終わり』に近い物を感じた。
『夢魔計画』も原爆ネタが主軸である事自体、読んでいて辛かった。
逆に『地球の脅威』は、(こんなタイトルで)素直な作りの青春もの。
私としては、これが一番好み。
ところで、解説文にもあったが、
確かに私の世代は「計算尺」というアイテムを知らない。
つまり、計算ソフトをアナログでこなしてたって事ですよね。
昔の人は偉大だ。
それでは。また次回。