日本大学は、新たな学部として危機管理に関する学部を創設するとかニュースになっていませんでしたか。なぜ、その学部の教授に対応を尋ねるか、実際に対応させればいいのにと思います。
私の単純な意見ですが、検察官出身の副学部長に作家出身の理事長では危機管理の対応は不可能でしょう。副学部長は検察庁出身だそうです。不祥事担当でもしていたのでしょうか。していないと推測します。林理事長もそんな経験などないでしょう。
私は、このような不祥事については、実際に報道記者などとの対応を経験してこないと、なかなか、うまく対応できないのではないかと思います。ただし、私が過去のブログで少し書きましたが、私のように経験しなくても、いろいろな不祥事を見ていると推測できることがあって、それを積み重ねると対応ができるのではないかと思うのです。
その基本は、誰のためを考えて組織として対応するのかということです。組織のダメージを最小限度にしたいと思うのは普通でしょう。しかし、不祥事となったことで被害者がいれば被害者、そしてを起こした人の気持ちが最優先となるでしょう。不祥事を起こした人を厳罰にすればいいというものではありませんよ。皆、人なんですから。人として扱いましょうよ。
その次は、事実の確定です。いろいろな人の話を聞いても嘘を言う人もいますからね。ですから、時系列を作って、それぞれの話がつじつまが合うのかを突き合わせなければいけないと思います。記憶違いもあるでしょうから、その中で確実に真実というところを探るのですよ。
そして、報道の対応では、事案の内容をよく理解している人が、報道が聞きそうなことを想定して、回答を考えておくことも必要ですよ。日大の林理事長は自分の考えでやっていたようで、今後の対応を説明するだけだったでしょう。
報道記者も頭がよくないので、①アメフト部が廃部となるのか。②林理事長は辞任するのか。この2点で2時間半も費やすという愚かなことをしていました。記者の中には自分の意見をぶつけて認めろという東京新聞の望月記者のようなクレーマーのようなフリーの記者もいたことが記事になっていましたね。
記者達には、聞きたいことを紙に書いて出させ、それい順序立てて回答すればいいのにと思いました。
そうそう、報道記者達の質問を聞いていると、日本大学という学業を管理している大学法人と、その法人の運営を決定する理事会との役割を理解しているのかと思いました。それならば、取材は様々な理事の意見を取材したりすべきなのですよね。
また、第三者委員会がどのような人を選んで、どのような経緯で文部科学省に提出したのかなど、わかりやすく報道してほしいですよね。なぜ、「ムラ」などという差別用語と思われる言葉を使用したのかなどを追及してほしいですよ。
いずれにしても、不祥事などを秘密にしておいても2人知っていれば秘密は漏れるということを以前も書きました。事実を把握し、いろいろな人の意見を踏まえつつ、一番大切なものは何かを考えて対応してほしいですよね。
最後に、事件を起こした人は仕方ないとして、連帯責任という責任は必要ないのではないかと思いました。側で見ていて止めなかったとか、知っていながら黙っていたとかなら連帯責任といわれても仕方ないでしょう。しかし、事件については何も知らないのに、仲間が事件を起こしたから廃部ですと言われたアメフト部の部員達が可哀想ですよね。
最近の全国の不祥事をみても幹部の減給などありますが、今、書いたように、部下の不祥事を知っていて見逃していたとかでなければ、重い懲戒処分(犯罪ではなく信用失墜などの行為に対する内部処分のことです。)にはなっていない気がします。
皆さんも、自分が不祥事に巻き込まれたときに、どのように対応するのか、シュミレーションしながら勉強してくださいね。