息子が発達の問題を指摘されたのは3歳6カ月,そしてはっきりと「自閉症」と診断されたのは3歳9カ月のことでした。
とにかくショックで,すぐには認められませんでしたが,
悩んでいるよりも,子どもが若く柔軟なうちに何か対策をしなければならないことだけはわかりました。
しかしながら,「療育」という言葉も「療育手帳」の存在も知らなかったくらいですから,一体何から始めればよいか見当もつかず,とにかく何かしなくちゃという焦りだけが募りました。
そして何より不安だったのが,息子はこの先どうなるのか,ということでした。インターネットや論文を検索すれば,%で表されるような統計データや,ブログなどで断片的な情報は手に入るのですが,もっと長期的で具体的な経過が体系的にわかるものは見つけられませんでした。
インターネットで調べたり,論文を読んだり,人に聞いたり,あれこれ試行錯誤を重ねながら家庭で療育を始めましたが,こんなんで良くなるのだろうかという不安は常にありました。
それから5年が経ちましたが,息子は本当に大きく成長してくれて,会話がまったく成立しなかったのが嘘みたいに,一緒にいることが楽しい日々を送っています。
もし私が昔の私にメッセージを送れるならこう伝えたい。
息子はちゃんと成長するから大丈夫だよ,と。
私は療育を始めた時に私が最も知りたかった情報,今何をすべきか,そして息子がどうなるのかを,昔の自分に教えるつもりでブログを書いています。
そして,私が息子が診断された時と同じように困り果てている親御さんにも,1例でしかありませんが,どうかこの情報が届くことを願っています。