理系母の療育と自閉症児の成長の記録

3歳で自閉症スペクトラムと診断された息子。約3年でDQ57→97。14歳で診断が外れ,高校受験を経て通常学級デビュー。

家庭で療育 わずかな時間と身近なツールで大きく前進

2017-07-04 14:42:43 | 発達障害

息子が3歳半で自閉症と診断されてから小学校に入学するまで,療育は主に家で行っていました。

その理由は,診断された当時,近くに通える療育機関がなかったからです。

市の療育センターでは,感覚統合訓練は6カ月待ち,言語訓練は1年待ちと言われました。

半年後には夫の仕事の都合で転居が決まっていたので,順番待ちすら意味がありません。

実家も遠く,近所に頼れる知人もいなかったので,本やネットで地道に情報を集めつつ,試行錯誤しました。

 

家庭での療育といっても,1日に何時間もマンツーマンで徹底的に教育をするような気合の入ったものではなく,特別に時間を割いたのは寝る前の1日15〜30分くらいで,あとは日常生活を適宜サポートする程度。

使ったツールも特殊で専門的なものでもなく

・ デジカメ(興味を持ったもの,1日の出来事を写真に収めて対話に利用)

・ ipad(フォトデータをコミュニケーションボードとして利用)

・ ipadの知育アプリ

・ くもん,学研などのドリルやウェブ上の無料学習プリント

・ Xbox キネクト(体まるごとコントローラー,全身運動でいい汗かけます)

などです。

 

4歳5カ月で別の県に引っ越したのち,月1回だけ言語訓練に通えるようになったのですが,ほかは行きませんでした。

専門機関での療育は有効かもしれませんが,うちの場合,送迎に時間がかかりすぎて,対時間効果が(おそらく対費用効果も)悪いと考えたからです。

1時間の訓練を受ける為に半日つぶれるくらいなら,保育園という集団生活を経験できる場所で実践を積んだ方がよいかと。

そのかわり,保育園の先生とこまめに相談して園での課題を確認,対策を考え実行していきました。

 

私はこれまでずっと仕事を続けてきたので,療育にかけられる時間があまりありませんでした。

でも大事なのは,親がどれだけ長く時間をかけたか,ではなく,子ども自身が成長できる時間と環境をどれだけ増やせるか,だと考えて,そこに注力しました。

 

幸いにも,息子の場合,目を見張るほど大きく成長してくれて,50台だったDQも3年でほぼ標準に,領域によっては40以上上がりました。

 

私が上記ツールを使ってどう療育を進めたか,そして息子がどういうふうに変化したかは,理系の性(?)ですべて記録してきたので,このブログを使って少しずつ紹介していきたいと思います。もちろん,観察対象が息子1人なので,息子の成長が療育の効果であるという因果関係は示せませんが,ブログを読んでくださった方の参考かヒントになれば幸いです。

 

ブログ初心者で至らぬところも多いかと思いますが,どうぞよろしくお願いいたします。


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