りきる徒然草。

のんびり。ゆっくり。
「なるようになるさ」で生きてる男の徒然日記。

靄が消えたら。

2014-03-03 | Weblog
気がつけば、もう3月で。

例年通りなら、今月の終わりにはこの辺りも桜が咲くらしいが、今はまだ半信半疑。
だって、ついこの前、“謹賀新年”とか“七草がゆ”という言葉を口にしたり耳にしたりしていた
ような気がするので。
でも、少しずつ暖かい日が増えているようだし、昨日は近くの山から今年初めて鶯の鳴き声も
耳にしたから、やっぱり本当に、もう世の中は3月になってしまったのだろう。

毎年書いているけれど、1年の最初の3ヶ月は、本当に早い。
もしかしたら、年毎に加速度的に早くなっているんじゃないか?と思うほど。

しかしこれは、錯覚でもなんでもなく、案外事実なのかもしれない。

例えば、1歳の幼児にとって“1年”という時間の長さは、1/1年。
2歳なら、1/2年。3歳なら、1/3年・・・という風に考えれば、今年の9月で45歳になるワタシに
とって“1年”という時間の長さは、1/45年、ということになる。

だから、1年が人生全てになる1歳児や、半生になる2歳児に比べれば、ワタシの中の1年の比率は、
当然低いわけで。
しかも、1年の間にどんな出来事があるか、それまでに44回繰り返した1年のおかげで、それなりに
学習もしているはずだから、“1年”という時間に対するリズムとか体内時計も出来あがっている
はずだ。

そりゃ、年々早くなるはずだわ。



写真は、先週末・土曜日の尾道水道。

この日の早朝は湿度が高かったのか、狭小な港全体が、すっぽりと靄に覆われていた。
そんな視界0m状態の中を、数隻の渡船のフェリーが、まるで悲鳴のようにひっきりになしに
汽笛を鳴らしながら航行していた。
そうしなければ、それぞれの存在が認識できないほど、深い、本当に深い靄だった。

なんだか、今の自分の状態を象徴している景色に見えた。

まぁ、消えない靄はないだろうから。
靄が消えたら、晴れ晴れとした顔で、綺麗な桜を愛でたいものです。
コメント
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