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私の日常臨床Vol.75-2

2025-02-25 20:57:21 | Weblog

前回の続きを紹介するのを忘れていた。
最初の状態はVol,75-1を参照していただきたい。

初診時、私が判断したことより応急処置を行い経過をみたところ
2週間後には悩んでいた症状が半減していた。
そのため、生理的な顎機能を獲得するためにスプリント療法を行い
咬合の安定化を図った後、暫間補綴を行い更に経過観察を行った。
ちなみに左上7と左下6の修復物内に大きなカリエスが認められた

暫間補綴の状態で完全に症状の消失と顎機能の正常化が確認できたため
必要部位の最終補綴物をCADCAM冠にて行った。

さて、本症例の患者の悩んでいた主訴は何が要因だったのか また、
そこから何を考え、どう対処しなければならないかということを前回記していたが、
正しい判断(診断)ができていれば、それほど難易度が高い事例ではないため
今回提示した資料だけでも分かる歯科医には、原因や対処は見えるはずである。
また治療行為において、保険医なら患者が保険診療を希望するなら、
保険診療範囲内ですべて対処してあげなければいけないし、
本症例はそれで充分行える処置である。
本症例は、動画や局所への治療のプロセスの資料もあるが
この全貌は当会の勉強会で紹介したいと思う。



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