吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

行けば分かるさ その4

2013年02月16日 06時51分23秒 | インポート

 個人情報保護についてはまだまだ一般の人での扱いがうまくいっていないことを前回書いた。昔からいろいろ揉め事はあった。特に救命センターに有名人などが入院するとやっかいなことがあった。マスコミの人がやってきては情報提供をもとめてくる。こちらは「個人情報の秘匿」を理由にお帰りを願うのだが、むこうは「報道の自由」をたてに一歩も引かない。彼らは「我々は何にも干渉されない報道の自由と義務をもっている」の連呼なのである。何だか独りよがりの理論のような気がした。でも最近では個人情報保護ということがようやく世間に浸透してきたので、ズカズカとマスコミの人が病院に入り込むことはなくなってきたのでほっとしている。まあ救命センター黎明期に勤務していたころは、何の許可なくいきなりテレビカメラが初療室にズカズカ入り込んできて特定患者の撮影を突然始めたということも一度や二度ではなかった。「あなたたちは何?出て行ってください」と追い出しても隙をみてはまた入り込んでくる有様だった。今考えると隔世の感がある。