吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

大人の階段 その2

2014年01月31日 05時43分45秒 | インポート

  記憶は曖昧であるが、たしか小学校低学年の頃の、生活目標に「お薬がきちんとのめる」などと言うような一文があったような気がする。つまり学校でも推奨し到達することが望ましい運動機能の目標であった。「良薬口に苦し」などという言葉があるくらいなので、効能を得るためには通過儀礼として苦みという関門を越える必要があった。しかし一度、服薬方法を体得すれば粉薬などなんでもなかった。最初に粉薬を口に含んでしまうと口の中に張り付いてしまう。そこに水を入れてもダマになって薬は溶けない。だからまず上を向いて口の中に水をため、その「池」の中に粉薬を投入すれば容易に飲み干せるのである。料理で小麦粉の中に水をいれるより、ボールに貯めた水の中に少しずつ小麦粉を注ぎいれるほうがダマになりにくいという原理である。まあいまさらこんな方法を解説してもしょうがないし、この方法でも飲めないという人もいるだろう。ただ自転車に乗れる乗れないのという運動機能のレベルよりも、いざという時に必要で重要な大人への階段だと思うのだが・・・。 <o:p></o:p>