吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

紀州犬に13発発砲 その1

2015年09月18日 05時45分01秒 | 日記
 9月14日ニュースでみた。飼われていた大型犬である紀州犬が逃げ出し、18歳の男性、23歳の女性にケガを負わせ尚も逃走したとのこと。警察は通報を受け、現場に駆け付けると飼い主の男性の上に追いかぶさり噛みついていた。そこで警察官は「誰の犬か?」を確認した後に「発砲の許可」を得て犬を射殺したという。さてこのニュースを朝の情報バラエティでみたがコメンテーターのトンチンカンなコメントに驚いた。ニュースは警官が犬を射殺するに「13発」も発砲したとのことを大事(おおごと)にしていた。もちろん発砲などしないに越したことはない。しかし相手はすでに2人にケガを負わせ今も目の前で3人目に噛みついている大型犬である。コメンテーター曰く、警察官は出動する際に捕獲の準備をし射殺せず捕獲すべきであったとか、麻酔銃を使うべきであったとか言っていた。緊急出動の際にそんなものを悠長に準備などできるはずがないし、目の前で襲われている人をみて、「じゃあ、(無手勝流で)捕獲しますか」などとは思わない。自分は、一番安全でかつ早急に解決できる手段を考慮するなら、今回の銃の使用は適切であったと考える。このコメンテーターは自分が現場にいて、眼前で人が襲われており、それを自分が救助しなければならないとしたらそんな悠長なことがいえるのであろうか?