吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

責任の取り方 その2

2017年09月14日 05時44分00秒 | 日記
 街頭インタビューでも、不倫騒動1発で皆、口を揃えて言うのだが(あるいは同じ意見だけ集めて放映しているのかもしれないが)「まあ 辞職はやむなし」とかステレオタイプで言っている。

 現在のその人の業績はなどはまったく考慮されず、やめたことによる社会の損失にも話は及ばず「問答無用でクビ」になるのである。特にインタビューでは女性が厳しい意見を言う。「とんでもない。絶対に許せない。さっさと世の中からいなくなれ」くらいの勢いである。

 不倫には刑事罰はないが社会的道徳による規制のほうが勝り、その規範をあてはめた結果の引責辞任である。そしてそのことにより時に社会的な損失が結果的にみられることもある。
 別に不倫を容認しているのではないが、最近では特にその扱いが厳しくなりすぎていないかと感じるのである。
 
 男女間のことは私的なことである。当事者二人にしか分からないこともある。そこに社会が入り込んでその人の社会的地位を抹殺しようとしているのではないかとも感じる。
 男と女である。この期に及んで一線を越えていないことはない。でも越えたかどうかの証拠はないのだから本人が越えていないというのであれば疑惑の域である。その疑惑だけで辞任する(させられる)のは厳しすぎないかと思うのである。なんだかマスコミ主導の人民裁判みたいだ。