吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

ワクチン接種雑感 その1

2018年11月27日 06時02分58秒 | 日記
 特に親子でワクチンを打ちに来られる方にお願いである。
 お子さんがまだ小さい場合は特にしてほしくないことがある。
 まず親が先に打つ場合、ちょっとおどけて(冗談で)「あ あっ、痛い痛い」と笑いながらでも言わないでほしいのである。たぶん、子供に対してジョークのつもりでおどけているのだろうが、このような状況下では子供に「冗談」は通じない。これは「大人のくせに注射に弱い」という子供目線に立ったつもりなのかもしれないが、子供にとってのこの光景は逆効果である。
 子供はこれから注射することに多かれ少なかれ不安に感じているのである。そしてこの「クサい芝居」を見せられると子供は不安のどん底に落ちる。
 これから注射を施行する私も、「さて本当に痛かったらどう暴れてやろうか?」と目論んでいる子供の対応法に苦慮する羽目になるのである。親御さんのこの「クサい芝居」だけはやめてほしい。

 実際、筋注はいたくないが皮下注は痛い。通常、ワクチンは筋注にするが、大人にこの「クサい芝居」をされた時はちょっとイラッとするので、そのまま針先の位置をちょっと変えて皮下注にしてやる・・・なんてことは絶対にしない、ん~と、いや、たぶん・・しない。