吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

医師会の帰り その3

2019年07月12日 06時31分16秒 | 日記
 その怒鳴られてずっと下を向いていた男は顔をあげようとはしなかった。こんなに持続的に怒鳴られ、嫌味を言われている間は酒も肴もほとんど手を付けていないようである。
横で聞いていて「あ~こんなにもずっと持続的に嫌味を言い続けていられるのもすごいもんだな」とこの上司に対して思った。
このありさまは自分がこの店に入る前からこのテーブルで続いているのである。たぶん1時間以上はずっと、ネチネチ、ジクジク、時には怒鳴りながら「指導している」のである。この上司はたぶん執着気質なのであろう。あるいはそうではなく、本来は普通の人なのだが、よっぽどこの部下の仕事ぶりが悪く、監督責任を問われたため上司が頭に来ているのかもしれない。またあるいはこの男は中小企業かなにかの会社の社長で、怒られている男は決定的なダメージを会社に負わせたのかもしれに。とにかく詳細不明である。

自分にも経験がある。昔、自分の診療グループで「あ~こいつは人の命のやり取りをするような臨床科にだけは従事させてはだめだな」とおもわせるような医者が部下に居た。当時、自分も若かりし頃であり随分傍から見れば「いじめていた」かもしれない。
今の面前の光景と同じことなのだろう。