吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

会話ができないパターン その5

2019年09月14日 06時14分10秒 | 日記
4) 会話を相手のレベルに合わせられない

 患者さんは千差万別である。職業背景も違うし生活背景も異なる。また年齢も異なり小児もいる。
 なかなかその方の医学的レベルを察知してそれに合わせてお話をするのは初対面では難しい。小児でもなかなか面倒なことがある。学童などでは一人で来ることもあるので本人が分かるように問診や説明をする必要がある。大体きちんと自分の症状が告げられるようになるのは10歳以降である。なので10歳以下で一人でこられると難渋することもある。
 逆に大人の付き添いがある場合でも、祖父母が付き添いの時は、きちんと孫の症状を把握していることはほとんどない。症状を子供にきいてもよくわからないし、また付き添いの祖父母に聞いても
「は? 何かな? いや息子の嫁に頼まれたのでついてきているだけなんだが・・・(10歳以下の子供に向かって) さっ、自分できちんと説明しなさい!(できるわけない)」と残念な療養担当者なのである。
 小児は現在医療費が無料である。大人が同席しての会計は必要ない。付き添いしてきても、こちらの質問にお答えいただけなければ患児が一人で来るのと同じである。現病歴がとれないと困るのですが。