吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

京アニ事件容疑者「こんなに優しくされたことなかった」 医療スタッフに感謝、転院前の病院で その2

2019年11月30日 05時58分54秒 | 日記
 以前もこの事件のコメントをした。広範囲熱傷の治療は不眠不休の治療体制でないと救命できない。医療スタッフの労力は筆舌に尽くしがたいほどのものである。
 今はやりの「過労死」や「長時間労働」だの「働き方改革」など云々いったら絶対救命なんかできない。 今回救命されたということでスタッフの努力を(知っているだけに)特にねぎらいたい。24時間延々と続く診療中に心が折れかけることも何十回もあったはず。それに打ち勝って救命したということはすごいことである。特に今回の事例は、おそらく将来的には極刑だろう。
 すると医療スタッフは「なぜ俺はここでこんなにも救命にむけて頑張っているんだろう?」と何度も疑問がわいてきたはずである。そして何度もmotivationも失いかけてきたはずである。
 しかも、救命後この容疑者に「こんなに優しくしてもらったことはない」とまで言わせしめた。
 ここまで容疑者に言わせしめた医療スタッフ全員のプロ根性を見た。すごい。