吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

首長が優先的に接種 その1

2021年06月19日 05時47分41秒 | 日記
 ちょっと前のニュース。地方自治体の首長が、医療従事者でもないのに優先的にワクチン接種したということで「けしからん」という市民の声で報道内容がまとめられていた。これもメディアによる思想誘導であろう。そのままであれば破棄されるであろう余剰分のワクチンを首長が接種して何が悪いというのであろうか? 市民は「平等じゃない」とか「首長周囲の者による忖度だ」とか言っているがそうは思わない。首長は医療従事者ではないが公人である。この国難である緊急時に自治体の首長が倒れたならワクチン行政、コロナ行政の指図はどうなるのか。医療従事者より、ある意味優先されるべき立場のものである。一般市民と同じ優先度のはずはない。医療従事者でも、まったくコロナ診療にタッチしていない部署の医師が、発熱外来を行っている自分よりもずっと早くワクチン接種していたことのほうがもっとおかしい。
 しかしながらそんな数か月遅い早いなどどこにでもあることである。しょうがないことである。
それにしても自治体の首長は業務的にも一般市民より優先度が高いはずである。そんな公的職種をなぜ地元市民は「忖度」してあげられないのかと残念に思う。コロナで医者に倒れられたら困るというなら、首長が倒れてワクチン行政に滞りがでることも同様に困るはずである。