“流しそうめん”で93人食中毒 500人調査中 湧き水から「カンピロバクター」検出 豪雨で水質検 その３

　通常、カンピロバクター腸炎の原因食材は、生の鶏肉です。特に鶏肉の刺身はもちろんのこと、表面だけ湯がいた霜降り状の鶏肉も危険です。また生の鶏肉を調理したまな板や手指等にも付着しています。ノロウイルスによる胃腸炎はウイルス数がほんの僅かでも発症します。しかしカンピロバクター腸炎の場合は、菌数がある程度多くならないと発症しません。なのでこんなにも多くの人が発症したというのではかなり汚染度は高かったと言わざるを得ません。
　しかし感染経路ですが、どうも食材に付着していたとか、食器に付着していたというのではなさそうです。湧き水が汚染されていたというのですがこれで感染するのかと不思議です。
特に「湧き水」などというと名水を連想し、さも美味しそうと食欲がそそられます。確かに自然のものであれば汚染されている可能性もあるため、今回の感染経路は盲点でした。
でも本当に流水中のカンピロによる感染が発症の原因なんでしょうか？　疑問が残ります。