戦闘で負傷したロケットに仕込まれていた、治療をすると爆発するキルスイッチ。
それは、ロケットを作り出した存在…
「完璧な世界」を作り出そうとするハイ・エボリューショナリーが仕込んだものだった。
ロケットの命を救うために動くガーディアンズに、
研究成果であるロケットを回収しようとするハイ・エボリューショナリー。
「友」の命を巡る、ガーディアンズ最後の戦いが始まる…
盗賊と賞金稼ぎによる急造チームから始まったGotG。
作品を重ねることで、その絆は強く堅い「家族」へと変わっていったわけですが
最終作となる今作では、喋って暴れるアライグマ・ロケットのオリジンを軸に
チームメンバーそれぞれの「成長」を、
そして3部作の「終わり」をしっかりと描く作品となっております。
監督・脚本のジェームズ・ガンが今作完成をもって
DCスタジオのクリエイティブ部門トップに就任してしまった
(そして新しいDCユニバース立ち上げに動いた)、
そしてなによりも過去の児童虐待者に向けたどぎついジョークのために
マーベル/ディズニーから一度解雇されたときに書かれていた脚本をベースにしているために
MCUフェイズ4以降の大筋とは一切絡まない、
「アベンジャーズ:エンドゲーム」(と「ソー:ラブ&サンダー」)までの材料で
組み上げた作品となっているわけですが
それ故にマルチバースの複雑さとも無縁な、ガーディアンズメンバーに視点を絞った
疑似家族と成長の物語として完成された作品になっている、といえるでしょうか。
もしかして、という期待は残っているけれど、
「ジェームズ・ガンによる」ガーディアンズの物語、とは今作でお別れ。
それにふさわしい大団円が描かれている作品となっておりますので、
よろしければDisney+で前作2作とホリデースペシャルを再度見直してご覧くださいませ。