柳広司さんは本書「はじまりの島」を手にするまで失礼ながら存じ上げませんでした。そしてさらに失礼なことに、読み終わるまでまさか現役の作家さんとは思いもしませんでした。文体からは何だか昭和前半の香りがしたものですから…。世界の偉人ダーウィンが探偵役、しかもあのガラパゴスが舞台とあれば読んでみたくなりますよね。事件やトリックはとても練りこまれている感じがしましたが、残念ながら文体や宗教的・哲学的な部分が多いところがちょっと私には合いませんでした。ダーウィン好な方はとても面白く読めるのではないかと思います。 はじまりの島 (創元推理文庫)柳 広司東京創元社このアイテムの詳細を見る