×蜷川幸雄『表裏源内蛙合戦』@シアターコクーンです。唯一の懸念は上演時間。何と休憩含めて4時間以上あるとのこと。むむぅ。もー、勝村政信
の独壇場と言った感じで、彼はとっても素晴らしかったです。本編自体は今年コクーンで見た『道元の冒険』同様、いやそれ以上の世界観で、独特の下品さとグロさを表現していたように思います。でもやっぱり上演時間は長すぎかなぁ。源内の生まれたところからやらなくても…。上川隆也の演じる赤ちゃんを観られたのは良かったですけど（笑）。篠原ともえが大人の女性に変貌したせいか、途中まで彼女だと気づかなかったくらい存在感が薄かったのには驚きました（苦笑）。今作は音楽劇なので、ミュージカル俳優ほどの歌唱力は求めていないにしても、ちょっと聞くに堪えない歌が多くてひどかったですね～。歌は横においておいて、江戸の色々な振り売りが入れ代わり立ち代わり出てくるシーンは、あ、こんなものも売ってたんだというものが多くて興味深く観ました。
前述の通り、『道元の冒険』と世界観が似ているのですが、他にも類似点がチラホラ。まず、女性として嫌なのですが、女性の生身の裸体をさらす演出があるところ。私だけなのかもしれませんが、同じ女性として無駄とも思えるあのシーンだけは痛々しくて観ていられません。早く袖に引っ込ませてあげたくて仕方なくなります。あと、こちらも最後に檻（牢獄）が出てきます。軽くデジャヴュ（苦笑）。
てなわけで、今回は私的にはイマイチ。高いお金と長い時間を費やしただけに、余計
です。しばらく井上×蜷川の組み合わせは遠慮したいカモ。
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