美味!な日々

2022年3月の観劇録(その3)

ブラッド・ブラザーズ@東京国際フォーラム ホールC
堀内敬子さんの歌とお芝居にずーっと心をわしづかみにされっぱなし。何だかんだで初日含めて3回観劇してしまいました。柿澤・ウエンツの双子も良かったですし、大人が全力で子供を演じているのも見ている内に段々違和感を感じなくなってきて。。。最終的に悲劇ではあるけれど、素敵なミュージカルでした。
歌われる歌は似たような旋律が多いけど、どれも耳に残るいい楽曲ばかり。特にナレーターの歌の旋律は伊礼彼方の声ともマッチしていて好きだわ~。御本人も言ってたけど、ナレーターは、『エリザベート』のトートっぽかったりルキーニっぽいところが所々あって、何だか伊礼彼方のルキーニが見たくなりました。安福さんの歌声も相変わらずステキ。安福さんが学生役なのに鬘取られて地毛になっちゃう場面は何度見ても面白いです。2回目の観劇時、驚きの最前列だったのですが、その際に、最後のシーンの舞台下の安福さん達警官役の方々が、ほとんどのお客には見えないだろうと思うのに、細かな芝居をしていたのに気づき、やたら感激しました。
カーテンコールは至って普通。なのに、3回ともカテコで何故か感極まってうるうるしてしまう…という不思議な体験をしました。

夜光来(イエライシャン)ラプソディ@シアターコクーン
実在した人物達の実話を巧く組み合わせ&巧く織り込んだフィクション。兄弟作品と言っていいと思うのだけど、何年か前の同じくCube企画の『魔都夜曲』と同じ上海租界が舞台。『魔都夜曲』は全く内容を覚えていないくらい印象が薄いのだけど、今作は非常に非常に良かったです。時間が許せば何度でも観たかった(聴きたかった?)くらいなので、円盤買っちゃおうかと思案中。。。

二幕の松下くんと山西惇さん、ヤマニンさんと山内さんの二人芝居のシーンは染みます。山内圭哉さんの山家少佐…カッコ良かった~。木下晴香ら女性陣の歌には惚れ惚れ~。冒頭のこの作品のオリジナル曲含め、すべての楽曲がいい!!開演前・休憩中・終演後もずっと服部良一が作った歌が流れていてやけに心地良かったです。いい曲ばっかり。ブギ系が特に好きだなぁ。
それにしても、『ブラッド・ブラザーズ然り、今作然り、何か客席使った演出が復活してきていますね。客席通路で声出さなきゃOKみたいな。役者さんが近くを通るのは嬉しいのだけど、まだちょっと不安になります。。。


奇蹟 miracle one-way ticket@世田谷パブリックシアター
難解なのだけど、楽しんで観ている内に全部理解できなくてもいいや!という気分になる不思議な作品でした。バチカンの奇蹟認定や「秋田の聖母マリア」の逸話がストーリーに織り込まれていて、観劇後にネットで調べてしまったぐらい興味深かったです。井上芳雄の歌も3曲くらい聴けて、勝手に得した気分になれる作品でもあります。ただ、井上小百合が突然演奏しだすリコーダーとサックスの演出だけは謎でした。
 
 



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