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中国四千年の歴史に変化の兆し!?

2012-05-30 01:15:48 | 思考の散歩
 中国の若者が突発的に起こす行動は、近年傾向が変わってきているという話がありました。


 例えばこんな事件。


「くれた服返す!」、彼氏と口論の女性が路上で脱衣―南京


  街中で言い争う若い男女。しょっちゅう目にするわけではないが、さりとて極端に珍しい光景ではない。ところが女性は突然、着ている服を次々に脱ぎ、男性に投げつけた。南京市大広区のバス停での出来事。周囲の人も「何事か」と注目する。現代快報が9日付で伝えた。

 「珍事」が発生したのは8日午後8時ごろ。ふたりは同じレストランで働いているという。最近になり些細なことでケンカになり、この日は友人に仲裁を依頼するということで、待ち合わせた。

  ところが、会ったとたんに口論になった。女性が「切れた」きっかけは、男性のひと言。「お前が着ている服だって、オレが買ってやったものじゃないか」――。

  「アンタの買った服なら返すわよ!」と女性はブラウスを脱ぎ、男性に投げつける。スカートも脱いで、地面に叩きつける。体を覆っているのは、もはや胸と腰まわりを隠す小さな下着だけ。「これで、はっきりするでしょ!」と大声で叫び、近くに止まっていたタクシーの中に。

  男性は大慌てで、走り始めたタクシーに追いすがった。扉をこじ開けて「ボクが悪かった。やめてくれ!」と懇願。自分のシャツを脱いで女性の体を多い、抱くようにして車から降ろした。

  バスを待っていた年配の女性が、地面に散らばっていた服を集め、女性に渡した。「娘さん。はやく着なさい。そんなんじゃ、だめですよ」と忠告。集まった人も口々に着衣するよう勧めると、女性はやっと自分の姿に気づいたらしく、顔を赤らめて服を着た。そしてふたりはそそくさと、立ち去った。

  残された人々は、「最近の若い者はわがまますぎて、次から次にとんでもないことをする」、「ふたりとも、反省しなくちゃね。あんな過激なことをしても、問題の解決にはならないだろうに」などささやきあったという。

  中国では計画生育(一人っ子政策)の進行で、80年代後半以降に生まれた若者のほとんどが、兄弟姉妹を持たない。ひとりの子が両親と祖父母の大人計6人に甘やかされて育った結果、わがままで忍耐力がなく他人に対して不寛容であるなど、性格上の問題が指摘される声が高まっている。




 或いは、こんな事件。


バス車中でキス…「揺れて唇切れた」で運転士に賠償請求=中国


  「アンタの運転が荒っぽいから、彼女の唇が切れた。責任を取って病院に一緒に行き、治療費などを弁償してほしい」――。河北省石家荘市内を走行するバスで、若い男性が運転士に向かって、こんなことを言い出した。中国新聞社が報じた。

  “事件”が発生したのは5日午後6時ごろ。帰宅ラッシュ時で車内は込み合っていたが、カップルは最後尾の座席で抱き合い、キスを続けていたという。その2人が、他の乗客をかきわけて、運転席のところにやって来た。男性によると、誤って彼女の唇をかんで、けがをさせてしまった。バスの荒っぽい運転のせいだと、運転士につめよった。女性は、ティッシュ・ペーパーで血が出る唇をぬぐいつづけていた。

  運転士は走行を続けながら「私の運転は荒っぽいかもしれんが、普通に乗っていたら、彼女の唇をかんでで切るわけはないでしょ。お願いですから、乗車中に危険な行為はしないでくださいね」と受け流した。

  しかし男性は引き下がらず、次の停留所で待っていた人が乗車することを妨害。あくまでも「今から病院に行け。賠償しろ」と言い続けた。

  運転士も「そんなことは、できない」と言い続けた。さすがに、周囲の乗客もあきれ、カップルを非難しはじめた。中には相当に怒っている人もいた。ふたりは、他の乗客の剣幕にあわて、そそくさと下車して、立ち去ったという。




 はたまた、こんな事件も。


恋人とけんかの女性「私死ぬ」と川に飛び込み「助けて!」=中国


  福建省福州市で6日未明、若い女性が上着と靴を脱ぎ、堤防から川に飛び込んだ。恋人とけんかをして、衝動的に自殺を図った。水は浅く、女性の背の立つ程度だった。女性は水の冷たさに驚き、「助けて」と叫びはじめた。中国新聞社が報じた。

  マンション敷地を巡回していた管理人が、女性の悲鳴に気づいた。川岸から見ると、泥だらけの姿で叫び続けていた。女性は水の冷たさにおどろき、助かりたくなったという。堤防の高さが4メートルほどあったので、管理人は自分が救助することはできないと考え、警察に通報した。

  警察官が駆けつけ、うち1人が持参したロープを持って川に入り、女性の腰部をしばって引き上げようと考えたが、ロープの長さが足りないことが分かった。マンション管理人が、消火栓のホースを使うことを思いつき、試したところ、女性の救助に成功した。

  警察が、保護した女性に事情を聞いても、自分の氏名や住所を含め、一切、答えようとしなかった。近くの空き地から、女性が川に飛び込む前に捨てたとみられる携帯電話が見つかり、残されていた電話番号を元に、方々に連絡を取ったところ、女性の氏名・住所や、恋人とけんかをして、死にたいと言っていたことなどが分かった。

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◆解説◆
  中国では、90後(1990年以降に生まれた世代を指す)の若者に、短絡的な言動が多いとして問題になっている。「一人っ子」が一般的で、物質面でも恵まれる幼年・少年少女時代をすごしたことが影響していると見方がある。高学歴層では、幼いころから勉強をすることだけを求められ、家事の手伝いや友だちづきあいが極端に少なかった若者が多いとの指摘もある。





 まぁ、いずれも同じ記者さんが書かれた文なので、偏りがあるのかもしれませんが、多少思い当たる事がありました。


 中国も結構大昔から市民が抑圧された社会だったわけですが、海外の文化や資本、思想が輸入されるうちに『主張する権利』の意識が強くなってきたのではないかと思います。近年はそれが政府の悪事を糾弾出来る方向へ働くなど良い作用ももたらしています。

 しかし、こうして突発的に短絡的な思考論理で行動して、周りを戸惑わせてしまうケースも増えているようです。



 そこで影が重なったように思えますのは、戦後の我が国です。

 戦時まで抑圧されていた日本も、敗戦によって主にアメリカの文化や思想が入って来る事で、良く言えば『アメリカナイズ』、悪く言えば『メリケン被れ』となり、派手でインパクトの強い物がウケて流行する一方、慎みや我慢が軽んじられては年輩者から小言が漏れていましたよね。犯罪も生活苦からの『ワケあり』ばかりでなく、愉快犯や短絡的な犯行が市民の安全を脅かしたり、起こらなくても良さそうな諍いが発生するようになりました。


 言わば、こういった『自由化途上』に見られる症状なのかな、と思うわけです。

 我が国で『モンスタークレーマー』『モンスターペイシェント』『モンスターペアレント』『モンスターチルドレン』『オバタリアン』が頻繁に問題視されるのも、そういった過程なのではないかと思いますし、地球上稀に見る古代文明の末代を見て、我が振り直す良い機会ではないかな、とも思うのです。




 我々が『普通』と思う事も、実は『普通ではない』事なのかも、しれませんね。





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