下は、高齢者症候群を読んだ短歌というか、狂歌です。
・皺がよる黒子(ほくろ)が出来る背は縮む頭ははげる毛は白くなる
これを俳人・坪内稔典先生が、近著「モーロクのすすめ」で紹介して下さった。
そして吃驚したことに、森生がうろ覚えだったこの歌の他に5首もあったのだ。
作者は江戸時代の禅僧にして抽象画僧・仙崖。
6首まとめて「老人六歌仙」というそうで、参考になるので転記します。
・手は震う足はよろめく歯はぬける耳は聞こえず目は疎くなる
・身に添うは頭巾襟巻杖眼鏡たんぽ温石(おんじゃく)尿瓶孫の手
・聞きたがる死にともながる淋しがる心は曲がる欲深くなる
・くどくなる気短くなる愚痴になる出しゃばりたがる世話焼きたがる
・またしても同じ話に子を褒める達者自慢に人は嫌がる
どうですか? 禅僧だけになかなか辛辣ですね。
稔典先生は、これらの身体的精神的31症状の内17が自分に当て嵌まる、と。る。
ところが森生は、自慢じゃないけど19も該当するのね。
そう、病気自慢です。
あ、そうそう、現代語訳します。
たんぽ=電気毛布か湯たんぽ、温石=ホッカイロ、頭巾=防寒ニット帽。
以上が仙崖和尚による、いわば高齢者症候群検査表です。ご同輩は●?▲?■?
それとも×ですか?
なお、稔典先生は1944年生まれ。
森生は37年ですからね(えへん)。
挿絵は仙崖和尚筆とか。
160128
鶉衣も横井也有も知りませんでした
仙崖の名前と絵は知ってましたが 老人六歌仙は 始めの1首以外は 知りませんでした
坪内稔典先生の本により 初めて知ったことで 薄学は森生の方です
念のため「老人六歌仙」をネット検索してみて下さいね
どれもが仙崖作になっており 横井也有作ではありません
横井也有も 鶉衣も ウィキペディアに載っておりますが 老人六歌仙への言及はありません
こんあところで宜しいでしょうか
林住記は それほど信用できるブログではありませんよ
唯、「横井也有の狂歌」で検索して下されば、
ますます?が深まると存じます。
仙崖は自由奔放な性格だったらしいですね
禅坊主はハッタリが得意です
絵もかいたので 生真面目な侍より 人気があったのでしょう
誰かが勘違いして そのままになっているのかもしれません
お説のとおり 多分 横井也有が元祖でしょう
博学どんぐ生さまが マチガイを正して下さいませ