源氏の守り神・八幡様(鶴ケ岡八幡宮)を通り抜けたのは一昨年のことだったろうか。
この50年、時々鎌倉には来ていたけれど他に用事があり、境内をゆっくり歩いたことがなかった。
今度の鎌倉行きの目的は県立近代美術館だった。本館は八幡様の平家池のほとりに、別館は裏八幡の巨福呂坂の途中にある。
それで、今度の鎌倉は、境内をゆっくり歩くことができた。
特筆すべきは、源平池が水質も池畔も、成田山新勝寺ほどではないが、随分綺麗に整備されたことだ。
柵が設置されて、太鼓橋を攀じ登れなくなったのが残念だけれど。
実朝を暗殺した公暁が隠れていた大銀杏が、何年か前に、暴風で根元から折れて倒れてしまった。
八幡様は輪切りにして、隣に安置したところ、設置面から新芽が出てきて、既に1m近くに成長していた。大銀杏の生命力にびっくりです。
石段上の本殿と楼門が塗り替えられて輝くばかり。
石段下の舞殿も綺麗になったけれど、無理な増築をしたので形が悪くなった。結婚式で稼ぐ事情も分かるけど、神職さんたち、趣味が悪い。
冬牡丹園は、元気だった頃の母が招待券を楽しみにしていたけれど、じじぃになった森生には興味なし。
いま旬なのは白梅。牡丹は晩春に限る。
源氏池は、水鳥と鳩が多く、鯉は戦後の混乱期に、人間さまが食い尽くしたようだ。
餌を撒くヒトを見ているだけでも時間が潰せる。
源氏は赤。平家は白。甘利明センセはやっぱりクロだった。
水鳥よ、雲古で後を濁さないでね。ふぅ。
160129C
八幡様が この大銀杏を大切にしていたわけではありません
普段から 痛々しいほど 枝下ろしをしておりました
その所為で 樹勢が衰えたのでしょう
それでなくても 樹齢は800年~1000年だったとか
寿命が尽きたのかもしれません
800年後を期待して 若い苗を植えたほうがいいでしょうね
ただ 鎌倉市民は 隣の老木は邪魔にするのに 遠くにある老木を大切にします
写真には撮りませんでしたが 応援メッセージを看板にして 見せております
ただの切り株じゃない。こんな姿晒すくらいならいっそ燃やしてやってほしいわ。
ちょろっと芽が出たくらいで、あれはかわいそう。