倫勝寺先代住職の頃からずっとお付き合いさせて頂いている新潟県魚沼市の永林寺さまから、
美味しいお豆のお歳暮とともにリーフレットをいただきました。
永林寺さまは徳川家康の孫・松平忠直と、その子・光長の香華所です。
幕末の名匠、日本のミケランジェロともいわれる石川雲蝶が残した欄間や絵画、彫刻など100余点の作品群があることで知られる一方、
境内にユーモアあふれる石碑が沢山建っていることでも知られています。
『「皆の宗」「ニコニコ宗」双本山 HGO A〇G(えっちごー えー輪ぢ―)』という愛称(?)からも、その楽しさ、可笑しさが伝わってきますね。
たとえば
「鮭鮫鱈鯉」
という石碑。これ何て読むかお解りになりますでしょうか?
ヒントは、この時期、酒飲みの人には耳が痛い言葉かも。
倫勝寺のサザンカを眺めながら、お考えください。
正解は「さけさめたらこい」
「酒醒めたら来い」つまり「酒が醒めてから出直してこい」
で、「鮭鮫鱈鯉」への返事が
「蛇蛙蚊(じゃ、帰るか)」・・・・(*_*)
お口直しに白いサザンカをどうぞ。
他にもこんな石碑の文字。
「一斗二升五合」
ヒントは「春夏冬二升五合」と書いて「商い益々繁盛」(商い・秋無い、益々・升が二つ、繁盛・半升)と読みます。
もちの木霊園からの富士山の眺望を楽しみながら、お考えください。
答えは
「御商売益々繁盛」(一斗は十升、つまり五升の倍)
当たった方には、さんしゅゆの木の実が見えます。
数年前、倫勝寺の団体参拝で良寛さまの史跡を訪ねたおりに上山し参拝させていただいたことがありますが、
暖かな笑顔でユーモアたっぷりの御法話をいただきました。
これから越後魚沼地方は漫漫の雪で荘厳される厳しい冬を迎えますが、雪を愛でに越後路に、
という方には是非お参りされることをお薦めいたします。
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今日のおまけ
すっかり秋も深まってきました。時折、冬の匂いが風に混じって感じられます。
しろいサザンカの花に、紅がさしています。
今日はここまで。