昨年12月に
オークションハウスの担当者の方から、プライベートセールの売買の打診を受け
1800年代後半のフランス人製作者の楽器を購入しました。
この製作者の方は、J B Vuillaumeの工房でVuillaumeの楽器を作っていた方です
支払はすぐ済ませたのですが、
楽器と鑑定書を
オークションハウスの日本事務所に移すのに
時間がかかるため、支払後すぐの引取はできませんでした。
ランパルさんの鑑定書は、所有者の手元にあり
オークションハウスの日本事務所に年内に鑑定書が届くのは
難しいとのことでした
1月の末には引渡が出来るようになったのですが
緊急事態宣言で、オークションハウスの方から
楽器の引き渡しは、緊急事態宣言中は控えたい
とのことでしたし、私も楽器の引取は 不要不急のことではないので
解除されるのを待っていました
そして、ようやく 今月引取に行けることとなりました。
新しい楽器のために、ケースも新調しました。
受取ったら、ガンさんの工房に持ち込んで
ガンさんとじっくり、調整方法を考えたいと思います。
ほぼ140歳のフランスの楽器
きっちり直して、そのポテンシャルを確認してみたいと思います。
古い楽器・弓は
信頼できる楽器店や工房から、購入あるいは紹介してもらう場合は心配いりませんが
個人売買やオークションでは、注意が必要です。
前の持ち主が、楽器の管理に関する知識が少ないと、
トラブルを抱えた楽器・弓とご対面することとなります。
想定以上に、お金がかかってしまうこともあります。
今回の楽器も、事前にガンさんに相談していますが
楽器を開けて、バスバーを一旦外すことを予定しており
駒の新調、指板削り、ナット、サドルの新調、ペグ孔のブッシング 等を含めると
数十万円はかかると思います
費用はそれなりにかかっても
素性がはっきりしている、優秀な製作者の手による楽器ですから
丁寧に調整して、期待通りの1800年代の上質なフレンチが手に入るのであれば
古い楽器を所有していない私にとっては
何よりも楽しみなことであります。
まだ、製作者名を公開していいかどうかとか 写真を載せていいかなど
売主。オークションハウスとのNDAを締結してないので
今しばらくは、文字だけの報告になります
楽器が届いてから
フィッティングもどうしようか考えようと思います
ではでは