私は段々固くなる身体を茫然と見つめていた。
朝になってペットの葬儀屋さんに連絡をし、次の日に遺骨になって帰ってきた。
骨壺を見て少し安心した。
でも余りに悲しくて、自分でも壊れていくのを感じていた。
私は外出もできなくなり、毎日泣いてばかりいた。
家族が普通に日常に戻っていったことに、不信感を感じたりもした。
これではいけないと思いスーパーに行って、ふと立ち寄った本屋さんで見つけた大人の絵本・・
それはゴールデンレトリバーを亡くした若いお嬢さんが公園のベンチで泣いていたら、素敵な青年が現れた。
知ってるはずのないその女性の名前を呼んで「ありがとう。楽しかったよ。」と言ってキスをするお話・・
のちに彼女はその青年こそが亡くなった愛犬だったことに気がつく。
私は手が震え、涙がとめどなく溢れて逃げ帰った。
それから2年半して、ロングコートチワワの麗斗をお迎えした。
娘が分身の様に愛し、大阪にまで連れていった。
そんな麗君も、もう10歳。
いつか娘も私が味わった悲しみを背負う日が来るのだろうか・・
今、私の腕の中には小さなりり花がいる・・
スーちゃん、ありがとう。
おかあさん、忘れないよ
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