九州を主体に西日本が地盤の食品卸のヤマエ久野(本社福岡市・福岡証券取引所上場)https://www.yamaehisano.co.jp/index_h.html は,ヤマエ久野と,子会社29社で構成され,食品を柱に,砂糖や粉類を扱う糖粉・飼料畜産関連,住宅・不動産関連を取り扱う総合卸である。食品は強みとする加工食品,酒から農産,畜産,水産,惣菜の生鮮品まで幅広く扱っており,九州での存在感は同業社を圧する。
ヤマエ久野の2019年3月期の連結売上高は前の期比14%増の4887億円だった。18年に日装建を買収したほか,焼酎など食品事業が好調だった。同社は物流拠点(埼玉県戸田市)を新設して配送網を効率化し,経常利益は2倍の8億8300万円に拡大した。これにより,昨年11月には沖縄でコンビニの店舗物流を担う現地法人のYLOの設立や,7月に開業した沖縄県のセブン―イレブン向け配送業務の受託で膨らんだ初期投資を補った。
ヤマエ久野では,主力の食品関連事業以外に,砂糖や粉類を扱う糖粉・飼料畜産関連事業,木材や住宅販売を行う住宅・不動産関連事業,さらには運輸やシステム開発など幅広い事業を手掛けている。今年3月には,木材製造のハイビック(栃木県小山市)を買収して,住宅事業でも関東での展開を強化した。これらの事業はいずれも食品関連事業に比べれば規模は小さいが,業績は好調に推移しており,今期も全事業において業績の拡大を目指す。これにより中計最終年度の目標を達成し,次の中計に歩みを進める方針である。20年3月期の売上高は6%増の5200億円を見込む。
◆ヤマエ久野の企業概要
商号 | ヤマエ久野株式会社 |
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本社 | 〒812-8548 福岡市博多区博多駅東2丁目13番34号エコービル |
設立年月日 | 1950年(昭和25年)4月27日 |
代表取締役 | 会長CEO 網田 日出人(おうだ ひでと) 社長COO 大森 礼仁(おおもり ひろと) |
資本金 | 1,025,960,600円 |
従業員数 (2018年3月31日現在) |
1,054名(単体) 3,067名(連結) |
事業所数 | 26カ所 |
主な事業内容 | 当企業グループは、当社、子会社29社で構成され、主に一般加工食品・冷凍食品・小麦粉・酒類等を仕入れ並びに農産物の加工・弁当惣菜の製造を行い、コンビニエンスストア・量販店等に販売するとともに同商品の共同配送作業と住宅資材・木材加工及び製品を建材・木材店に販売する卸売業であります。 |
上場取引所 | 福岡証券取引所 |
出所:https://www.yamaehisano.co.jp/index_h.html
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国際商業出版発行 980円 |
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