>>>M8・5で東海岸津波20メートル 琉大准教授予測
琉大研究班は2008年から,名古屋大,県水産海洋研究センターなどと合同で地震発生予測調査を実施。沖縄本島の南約100キロの琉球海溝の海底で,プレート同士がくっつき,ずれる時の反発で地震を起こす固着域を見つけた。この固着域がずれることにより「M8を超える巨大地震が発生し,沖縄本島は震度6前後の揺れに見舞われる可能性がある」と指摘している。
予測によると東海岸の広い範囲で20メートルを超える津波が発生。5階建ての建物に相当する標高15メートルの地域まで,浸水する危険があると分析している。さらに,西海岸にも波が回り込み,那覇市では10メートルに達する恐れがあるという。
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沖縄県が07年3月に出した津波・高潮被害想定調査は,沖縄周辺の海底活断層などでM7・8の地震を想定。津波が海岸から陸地へかけ上がる高さを示す遡上高(そじょうこう)は,東海岸では,名護市内の15メートルを最高に,2~7メートル前後と予想している。
東日本大震災を引き起こした日本海溝付近から東北の三陸海岸までは約200キロ。対して琉球海溝から沖縄本島までの距離が約100キロと短いことから,中村准教授は津波は東日本大震災の半分の20分程度で本島へ到達するとみる。「高台に避難する時間はかなり短いだろう。従来は3階建ての建物が避難の目安だが,今後は6階建て程度の建物に目星を付ける必要がある。まずは3階に避難し,さらに上の階を目指す心積もりを」と強調している。
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