スーパー,マルキョウが西鉄との資本提携解消 リテールパートナーズ傘下入り
北部九州を地盤とするスーパーのマルキョウ(福岡県大野城市) http://www.marukyo-web.co.jp/ は21日,九州・山口で店舗展開するスーパー2社の持ち株会社リテールパートナーズ(山口県防府市) http://www.retailpartners.co.jp/ との経営統合に最終合意したと発表した。これに伴い西日本鉄道(福岡市)と結んでいる資本提携は,11月21日付で解消する。
マルキョウは株式交換によりリテールパートナーズの完全子会社になる。株式交換は両社の株主総会の承認を経て,2017年3月1日に実施の予定。交換比率はマルキョウの普通株1株に対して,リテールパートナーズの普通株1株。マルキョウは2017年2月24日に福岡証券取引所の上場を廃止する。
西鉄ストア(福岡県筑紫野市)を子会社に持つ西鉄は現在,マルキョウの発行済み株式の10%相当を保有しているが,資本提携解消により市場外の相対取引でリテールパートナーズに譲渡する。業務提携は継続する。
統合に伴う店舗の統廃合や店名の変更,人員の整理は当面は行わない方針。マルキョウ経営陣も変わらない。リテールパートナーズのグループ全体の店舗数は258店,連結売上高は約2300億円,経常利益は約75億円になる見込み。
⇒⇒ マルキョウ ⇒ 株式会社リテールパートナーズと株式会社マルキョウとの経営統合に関する 経営統合契約及び株式交換契約の締結に関するお知らせ
http://www.marukyo-web.co.jp/web2/wp-content/uploads/2016/10/5828ba59af520c1e3ad0a04f4b86749a1.pdf
⇒⇒ リテールパートナーズ ⇒ 株式会社マルキョウとの経営統合に関する 経営統合契約及び株式交換契約の締結に関するお知らせ
http://v4.eir-parts.net/v4Contents/View.aspx?cat=tdnet&sid=1408044
◇マルキョウ 3月中間決算(2016年04月)-
連結ベース。※は単体。売上高,経常利益,純利益の順で単位は100万円。( )内は前期比増減率%。▲は赤字またはマイナス
・売上高 41,908(0・6)
・経常利益 1,243(▲16・9)
・純利益 736(▲10・9)
9店で生鮮品売り場を改装し,中間期では2年ぶりの増収。人件費や設備投資の増加で減益となった。通期では増収増益を見込む。
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..............アーカイブス. 九州流通業界- 「マルキョー,西鉄ストアと資本業務提携」 2014-02-08 00:59:58
年商1000億円は,食品スーパー単独での生き残り-会社存続-の目安となる。九州のスーパー業界では,鹿児島のタイヨー、大分のマルショク,福岡のマルキョウが年商1000億円前後の企業である。このうち,業績低迷する鹿児島地盤のタイヨーは,MBOで生き残りを図る。だが,自社の存在領域を確保するのは容易ではない。過去の成功体験から抜け出る革新的な取り組みと抜本的な改革が必要であろう。
北九州エリアに出店のマルキョウは,西鉄との資本・業務提携に,北九州市を地盤とするスーパー大栄(店舗数 34 店)は,イズミ(本社 広島市)との資本提携に活路を求める。
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┃★┃ 北部九州5県に97店舗を展開のマルキョウ 西鉄と資本・業務提携
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>>>2013年09月 福岡-西鉄資本・業務提携でマルキョウの筆頭株主に
西日本鉄道(福岡市)とマルキョウ(福岡県大野城市)は2013年09月04日、スーパー事業強化を目的とする資本・業務提携に基本合意したと発表した。年内に西鉄がマルキョウの発行済み株式の15%(235万000株)を約11億9700万円取得、筆頭株主となる。
西鉄は「西鉄ストア」と「あんくるふじや」を福岡、佐賀両県で計62店舗(2012年度の売上高は785億4500万円)。
安売りスーパーの先がけ的存在のマルキョウ。福岡県を中心に佐賀,大分,長崎,熊本の北部九州5県に97店舗を展開し,「九州で一番安いスーパー」を旗印 とする。(2012年9月期連結決算の売上高は878億2600万円)。同社は,福岡証券取引所に上場しているが,株式市場での評価は低かった。のの理由 は,過去3年以上,出店をストップしていることにあった。新規出店がないことから,競合激化に伴い既存店の売上高は減少が泊まらず,減収傾向に歯止めが効 かない状況にあった。
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┃★┃ 北九州市を地盤のスーパー大栄,イズミの出資受け入れ
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スーパー大栄の地盤である北部九州エリアは,ディスカン トストアのトライアル,低価格指向のドラッグストアのサンドラッグ,コスモス薬品が立地することから,価格競争は激烈を極める。
中国、四国や九州で商業施設「ゆめタウン」(60店)や食品スーパー「ゆめマート」(24店)など合計102店を展開するイズミ(東 証一部上場)と,北九州市を地盤とするスーパー大栄は1月31日、資本・業務提携を発表した。イズミが大栄に19.75%出資し,同社の筆頭株主になる。 4月の消費増税後、消費者の買い控えが予想されるなど今後、スーパーの経営環境が悪化するのは必至。中小スーパーの大栄は域外大手と組むことで、生き残り を目指す。
同社は,5日の取締役会で,熊本県内でスーパーを展開するイズミ子会社、ゆめマート社長の北山茂樹氏が就任する人事を決めた。就任も5日付。提携合意した人事交流の一環とみられる。
................. 関連情報 2.................
会社名
株式会社リテールパートナーズ 英文 RETAIL PARTNERS CO., LTD. |
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代表者名 |
代表取締役社長 田中 康男(たなか やすお) |
本部所在地 |
〒747-8509 TEL:0835-20-2477 FAX:0835-20-2478 |
事業内容 | スーパーマーケット事業の管理・運営 |
設立 | 1954年(昭和29年)3月12日 |
資本金 | 40億円 |
株式市場 | 東京証券取引所市場第二部 |
証券コード | 8167 |
決算期 | 2月 |
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◆リテールパートナーズの現況
現在,リテールパートナーズグループは,食品スーパーマーケット144 店舗,ディスカウントストア 26 店舗を中国・九州地方で展開している。
■□=========== 関連情報 ====================□■
大分県を地盤としスーパーマーケット経営のマルミヤストアは,山口県内シェアトップのスーパーマーケット丸久と経営統合する。2015年7月1日に丸久がマルミヤを株式交換で完全子会社化し,持ち株会社「西日本リテール・パートナーズ」を山口県防府市に設立する。持ち株会社の社長には丸久社長の田中康男氏,副社長に マルミヤ社長の池辺恭行氏が就任する。
これにより,マルミヤストアは,6月26日で福岡証券取引所の上場が廃止となる。
イオンやイズミなど大手スーパーに加え,ディスカウントストアやドラッグストアの攻勢や人口減などで経営環境の厳しさが増す中,出店エリアが重なっていない両社は手を組んで,仕入れや人材育成を一本化して生き残りを図る。
経営統合によって店舗数は合わせて156店,売上高は1200億円,経常利益は43億円を見込む。地域になじんだ看板を残すために持ち株会社形式を採用 し,緩やかな連合を組織する。体力勝負の不毛な戦いを避け,地方スーパー同士での連合を作り,協調しながら,生き残りを図る。
※マルミヤストア弥生店(大分県佐伯市) 出所:googlemaps
◆丸久
丸久は, 「マルキュウ」や「アルク」など6つのスーパーを展開する山口県最大の食品スーパーで1954年創業。山口県のほか島根,広島,福岡の各県で合計94店舗を出店。2015年2月期の連結業績予想は売上高874億円,経常利益は39億円。
1993年前後から業績が落ち込み,一時は売り上げが400億円にまで縮小した。だが,社員の整理をすることなく社内改革を実行。1998年に食品スー パー「アルク」を出店し,そのモデル店舗を積極出店したこと,オール日本スーパーマーケット協会(ASl)を通じた社員教育に注力したことが奏功し立て直 し成功,山口県内でトップシェアの食品スーパーとなっている。
経常利益100億円,そのための年商3000億円は生き残りのために必要という 考 え方で,経営統合の相手を探していた。今回の経営統合により,業績への影響を抑えつつ,店舗のスクラップ&ビルドを進めることができるようになり,マルミ ヤストア側から出店や開発の知恵を得たいという。
「丸久」は,去年10月に山口県東部で展開する「中央フード」を経営統合しており,今後は四国や九州など西日本全域に店舗網を拡大して,仕入れコストの削減などで競争力を高めたいとしている。
◆マルミヤ
マルミヤストアは,1972年に大分県佐伯市に第1号店を出店以来,大分を中心に宮崎,熊本,福岡に食品スーパー41店を出店してきた。1996年に福岡証券取引所に上場。2015年2月期の連結業績予想は375億4400万円,経常利益は3億9500万円。
マルミヤストアは青果業出身で生鮮に強みがあるが,惣菜にまだ伸びしろが見込める。今回の経営統合によって丸久から惣菜のノウハウを得たいとする。
参考資料:「激流」2015年3月号p69~p71
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┃★┃ 広島のイズミ 着々と九州進出
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※イズミ HP
イズミ(東証一部上場)は,中 国,四国や九州で商業施設「ゆめタウン」(60店)や食品スーパー「ゆめマート」(24店)など合計102店を展開する。同社は昨年2月,JR広島駅北口 の再開発地区「二葉の里」に新本社ビルを完成した。地上6階地下1階。延べ床面積は約2万6000平方メートルで投資額は72億円。駅南口の本社を移転し ている。
同社は現在の大型ショッピングセンター(SC)と食品スーパーに加え,自社の食品スーパーを核に外部の複数専門店を集めた新たな形態での出店にも乗り出し ている。イズミは,イオン,ヨーカ堂といった全国スーパーとの対抗策として,立地条件や商圏に応じて3業態ですみ分けながら店舗網の拡大を図る。また,店 舗網の拡大に対応し,2014年以降をめどに,広島市内に新たな物流センターを設置する。広島県や岡山県など4カ所に点在する物流拠点を集約し効率化を進 めている。
2014年2月期の下期には,新業態の1号店として「ゆめモール下関(山口県下関市)など8店舗を出店。2014年以降は熊本県,福岡県,広島県を中心に9店舗を出店することが決定している。
イズミは地方食品スーパー(SM)との提携にも力を入れており,熊本県の中堅・(株)西紅を,子会社・ゆめマートを通じ買収している。ニコニコ堂 の小型店を継承したゆめマートは,熊本県内では最大手SMの1社に成長した。同社は,イズミの支援で店舗のスクラップ&ビルドを実施,仕入もイズミ経由に 切り替え収益力を強化している。
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