私は東信州,特に小諸,芦田・望月,上田郊外のしなびた景色・街並みに安らぎをおぼえ,時折,一人旅を楽しんでいます。
先日,なにげなく小諸,上田をキーにネット検索していたところ,上田で「永六輔さんを偲ぶ会」が開かれることを知り,早速,申し込みました。
そんなワケで,26~27日は,”みすずかる信濃の旅”としゃれ込むつもりです
懐古園 大手門
◆小諸 懐古園
小諸 懐古園は桜に始まり,5月にはツツジ・秋には紅葉と季節折々の景観を楽しませてくれます。その懐古園と最寄りの小諸駅をつなぐ通路の壁に,今年7月7日,83歳で亡くなられた永六輔さん作詞の「小諸 わが想いの曲」の額が懸けられています。
戦時中,小諸に疎開していた永さんはその恩返しとして1998年に,「小諸わが想(おも)い出」を作詞。同じく小諸での疎開経験を持つ作曲家,小林亜星さんが曲を付けて市に贈りました。
この詞は,永さんが疎開中,小諸駅での列車待ちの時間に懐古園を散歩していたときの想い出から,作詞されたということです。この「小諸 わが想い出」は,由紀さおりさんの歌でシングルCDとして発売(2006.8.9)されています。なお,世界的にヒットした「上を向いて歩こう」は,疎開中に懐古園で,いじめられて一人で泣いていた思いをつづった詞ということです。
永さん作詞の「上を向いて歩こう」と「小諸 わが想い出」は正午と夕方5時の時報として,小諸のまちに響き渡っています。
小諸 わが想い出 歌 Am
▼懐古園から浅間山を望む
なにげなく永六輔さんがらみでネット検索していたところ,上田で永さんを偲ぶイベントが開かれることを知り,早速,申し込みました。そんなワケで私,26日~27日と,”みすずかる信濃の旅”としゃれ込むつもりです。
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>>>私の大学講座 特別講座」 お知らせ
出典: Editor's Museum 小宮山量平の編集室 http://ivory.ap.teacup.com/applet/editorsmuseum/msgcate5/archive
小宮山量平の「私の大学」 特別講座
───永 六輔さんを偲ぶ───
《永さんが上田で語ってくださったこと──20年前の映像とともに── 》
そして《永さんからの最後のメッセージ》
演奏 西巻 靖和さん (サクソフォン奏者・音楽療法士)
-永さん作詞の名曲を-
朗読 奥堀 まゆさん (俳優・劇団「モカイコZ」所属)
-平和への強い願いを込めた詩が遺されています-
今からちょうど20年前(1996年10月),梅花幼稚園でのできごとについて,永さんは,こんなふうに書き遺されています。
◇小宮山量平さんと上田で
今からちょうど20年前(1996年10月)、梅花幼稚園でのできごとについて、永さんは、こんなふうに書き遺されています。
理論社をつくり、出版の良心とも、
児童文学の育ての親とも。
その小宮山さんの故郷が信州上田。
僕が学童疎開以来、
上田を避けているという噂を、
小宮山さんとのトークショーで、
確かめてみたいと、
梅花幼稚園いっぱいの市民集会。
タイトルがすごい。
「僕は上田が大嫌いだった」
優しい小宮山さんにかえって緊張。
「上田は思い出したくない記憶に溢れている町です。
でも五十年たったことですし、
上田の町が嫌いというより、
戦争という時代が嫌いだということで……。
これを機会に、上田にも寄せていただきます」
戦後五十一年目で講和条約。
小宮山さん、ありがとう。
「あの町、この人、その言葉」(1997年 朝日新聞社刊)より
そして、それから昨年の「うの花忌」まで、何度も何度も上田を訪ねてくださいました。
永さんをお迎えするたびごとの、父の嬉しそうな顔を思いうかべています。
永さん、ありがとうございました。
永さんが上田で語ってくださったことを、そして永さんが最後まで伝えようとなさったことを、今あらためて胸にきざみます。
◇ 日時:11月26日(土) PM5:00~PM7:00
◇ 場所:エディターズミュージアム(上田駅前若菜館ビル3F)
永さん流の「木戸銭」でお願いします。集まったお金は「ゆめ・風基金」へ
■お問い合わせ・お申し込み エディターズミュージアム ℡ 0268-25-0826
■受付開始 11月16日(水)
■受付時間 AM11:00~PM5:00 ※火曜休館
東日本大震災後,「上を向いて歩こう」(永六輔作詞,中村八代作曲)が,人々を勇気づける歌として,多くの人が口ずさんでいます。
今年6月,TBSラジオの永六輔さんの番組-「7円の唄」で次のようなやりとりがありました。ある視聴者から,永さん宛の一通の手紙。
永六輔様--
私は悲しい時に,無理して上を向いて歩きたくはありません。悲しい時は,下を向いて歩くのが自然ではないでしょうか・・・・。
永六輔さん談--
悲しい時に下を向いて,涙を流して当然です。 「上を向いて歩こう」は,今から40年前につくった詩です。小学校5~6年生をイメージしました。子どもが,何か悲しい出来事があって,「思わず涙がこぼれそうになった時」,空を見上げて「グッとこらえよう」との想いをこの詩に託したのです。大人を励ます歌ではないのです。私も悲しい時に下を向いて,涙を流して当然と思います。
作詞(詩を書くこと)は,この手紙にあるよう誤解を招くことが多いので,それがいやで私は作詞をやめました。
TBSラジオ-永六輔 2011年6月22日
皆さん,悲しい時は,下を向いて思い切り泣きましょう・・・・・・。
上を向いて歩こう 永六輔作品集 | |
クリエーター情報なし | |
EMIミュージック・ジャパン |
永六輔の誰かとどこかで―七円の唄 (CD付) |