【業績】南日本銀行 3月期連結
南日本銀行の発表の2016年3月期連結決算によると,連結経常利益は前期比17.3%増の41.5億円に伸びた。だが,2017年3月期は前期比37.5%減の26億円に落ち込む見通し。
>>>>>>2016年3月期決算のダイジェスト
出所:平成28年3月期 決算説明資料.pdf
1.損益の状況(単体)
○コア業務粗利益
貸出金利息及び役務取引等利益の増加によりコア業務粗利益は、前期比1億69百万円増加し、145億10百万円となりました。
○コア業務純益
コア業務純益については、経費が前期比2億20百万円減少したことなどから、3億90百万円増加し、47億37百万円となりました。
○経常利益・当期純利益
経常利益は、与信関係費用が増加したものの、株式関係損益の増加等により前期比5億69百万円増加し、41億3百万円となりました。 一方、当期純利益は、前期に特別利益で退職給付信託設定益を16億94百万円計上しましたが、当期はこのような特殊要因がなかったことから、前期比3億94百万円減少し、21億82百万円となりました。
業務推進
南日本銀行は、取引先の売り上げ増加に貢献する新販路拡大コンサルティング「WINTWINネット事業」を、預金・貸出金に並ぶ主要業務と位置付けて推進。14年度からは営業店の業績評価にも反映し、契約先は1,600先を超えた。
売り上げ貢献は、15年度上期までに300先で約25億円。取引先の本業を支えることで、非金利面の競争力を高めていく。10月から、契約者に加え配偶者にも入院一時金の特約保証を付加した日本初の住宅ローンを発売。また、観光誘 敦を支援する狙いで明治維新から150年をPR する「明治維新観光定期預金」の取り扱いも開始した。
出典:「金融マップ 2016年版」 P142~p143 金融ジャーナル刊
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>>>宮崎銀行過去最高の最終利益
宮崎銀行の昨年度の決算は,貸出金や外国証券の利息収入が増加したことなどから,最終的な利益が98億円あまりとこれまでで最も多かった。
宮崎銀行発表の2016年3月期連結決算によると,売り上げに当たる経常収益は539億2900万円と,前年度比5.7%増,最終利益は,98億400万円で,、前年度比57.1%増。昨年度の最終利益はこれまでで最も多かった2009年度の87億7600万円を上回り、過去最高となった。
これは,貸出金が増えて利息収入が増えたことや、利回りのよい投資信託や外国証券を多く買い入れたことで、利息収入が増えたことなどが主な要因である。
今年度については、日銀が導入したマイナス金利政策の影響で貸出金や投資信託の利息収入が減ることなどを見込んで、最終的な利益は今回の決算より30億円余り少ない68億円と、4期ぶりの減益と見込んでいる。