則田さん(仮名)80歳代男性
胃癌やら大腸癌やら、肺気腫やら
いろんな病気をしてきたから
体の中はボロボロだったと思う
タバコは吸うし、自由な人だった
笑った顔は優しく
いつも気にかけてくれる
だんだん弱ってきて
食事量も減ってきたけど
タバコは減らなかった
好きに生きてもらおう
残りの人生
痛くなく、苦しくなく、辛くなく
その日、その日がいい感じなら
それを支えようと思ってた
昼間の担当ナースから
則田さん最近食事量減ってきたよねって言われていたので、なんか食べたいものとか、好きなものとか食べさせてあげたいなぁと思っていた。
夕方に
🧔🏼「娘に逢いたいなぁ」
とポロっと言ってたとの事。
コロナのせいで家族面会が出来ないから
逢いたいに決まってるよね。
この時は、逢いたいと言っていた事は知らなかった。
夕食前
🧔🏼「ご飯食べたくないな」
と言って全く手をつけず。
しんどそうに下を向いて車椅子に座って
いた。一度部屋で休んでもらい、落ち着
いてから食事してもらう事になった。
夜勤の介護スタッフには、
👩🦰「無理せず食事も食べれたら食べさせてあ
げてください。」
と、他のナースが伝えてくれていた。
帰宅途中に、少し寄り道をしていたら
オンコールがあり、
👱🏼「すみません、則田さんですけど、車椅子
に座ったままぐったりしていて、顔面蒼
白で、口唇色も悪いです。」と電話があ
りました。
👩「わかった、すぐに行くから。ベッドで
寝かせてバイタル測ってください」と
つたえる。
5分もしないうちに到着し、すぐ訪室する。
部屋で寝かされている則田さんは、息も浅く早くて、声かけにもうっすら目を開ける程度。多分もたないなと、思った。すぐに娘さんに電話し、施設にきてもらうように伝える。
とりあえず、介護士から状況を聞く
👱🏼「則田さんに声かけて、起きてもらったん
ですけど、食事すすめてもいらないって
言うので、無理せずそのまま様子を見て
いたら、🧓さんがきて、ご飯食べなあか
んでーと言って、通りすがりに、口にお
かずをいれていました。その後、しばら
くして則田さんを見たら、車椅子に座っ
たまま下を向いてぐったりしていたんで
す。」
👩「え?ご飯食べたん?」
すぐに口から吸引開始する。
👩「こんなん出てきたけど!」
白菜のような2センチくらいのカケラと
シイタケを薄く切ったものが、吸引チューブについていた。
則田さんの状態は変わらない
SPO2は70%代ですぐに嘱託医師に連絡
酸素吸入開始する
その後🧓彼を呼び、事情を聞くと
👩「何食べさせたの?」
🧓「八宝菜みたいなやつ」
👩「食べれる状態やった?則田さん食欲な
い、ご飯いらんって、昼間からずっと
言ってたよ?だから、夕食も無理せずで
いいって、夜勤者に申し送りしといたよ
ね?」
🧓「そうなんですか?僕ここのフロアやなく
て、隣のフロア担当やから、昼間の事は
知りません」
👩「いゃいゃ、知りませんやなくて、知っと
かないとあかんし、貴方は日勤やから、
もう帰宅しとかないとあかん時間に、な
んで食事介助してるの?」
🧓「前を通りかかったら、ご飯食べてないか
ら、声かけて口に入れました。」
👩「ちゃんと咀嚼して、飲み込んだか確認し
た?」
🧓「してません、すぐにそばを離れたので」
👩「いゃ、吸引してシイタケや、白菜が出て
きた時点で、窒息しそうになったってわ
かる??」
🧓「え?食べた後に声出てたから、窒息やな
いですよ?誤嚥ですよね?」
👩「そんな話をしてるんやない!窒息しかけ
ていて、酸素が足りなくなって、今息が
止まりそうなんやで?わかる?」
🧓「そうなんですか?」
その後家族が到着しました。
則田さんは家族に手を握ってもらったまま
亡くなりました。
コロナで面会が出来ない為
なかなか逢えない中
最後の瞬間に家族に見送ってもらえた事は
よかったです。
家族さんからも、覚悟はしてましたから
本当によくしていただきありがとうございます、と言ってもらえました。
🧓の人は、全く反省もなく
申し訳ないようすもなく
普通に仕事してます
この人はまだまだこれからも
やらかします
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