rock_et_nothing

アートやねこ、本に映画に星と花たち、気の赴くままに日々書き連ねていきます。

夏になると必ず思い出す、デビッド・ホックニー

2011-08-10 23:34:08 | アート
 ある芸術家の肖像
 スプラッシュ

日差しが照りつけ、暑く焼けるような日には、ホックニーのプールの絵を思い出す。
きれいに手入れされた清潔なプールに張った水は、水色に輝き、ひんやりとした清々しさを与えてくれそうだ。
そこは、別天地に違いないだろうと思わせる。
さっとローブを脱ぎ去って、清涼な水にすっと入り込み、水中に漂っていたくなる。
ホックニーは、プールを題材に何枚もの絵を描いた。
ほかにも肖像画、室内画、フォトコラージュなど、いろいろ制作しているが、プールの絵が一番好きだ。
多分、ホックニー自身もプールが好きなのだろうと、絵が生き生きと語りかけてくる。
明るく軽いホックニーの絵は、夏の開放感を、日差しに焼かれ人気のなくなった昼下がりを、存在の軽薄さを暴いている。
彼の絵を一度でも目にしたなら、これからの夏はホックニーが必ず脳裏に立ち現れること、間違いなし。